40話 ページ40
『そういえば、ここ初めてだ』
剣「そうだな。Aがこっちに来てから行ってなかったからな」
『剣心はあるのか?』
剣「まぁ、何度か。薫殿とここの店主が仲が良いんだ。それで」
『へぇ〜』
すると京都訛りの女性が剣心に近付く。
??「剣心はん、薫ちゃん達が…って、そっちの人が西田隼人はん?ほんま、ええ男やな〜。薫ちゃん達はこっちやさい」
『えっ…?何で俺の名前知ってるの?俺ってここらじゃ有名なの?』
??「薫ちゃんから聞いたんよ。うちの家に居候が増えた〜って。あっ、うちはここの店主の関原妙どす。よろしゅう」
『ああ、よろしく』
店内では既に薫たちが座っていた。
薫「来た来た。剣心〜こっちこっち!」
『薫、お妙さんに俺の事話したなら言ってよ。面識無いのに名前呼ばれて驚いたから』
薫「あっ!ごめんなさい」
『今度から気をつけてよ』
Aが薫に注意をして席に着き、注文をした。
牛鍋を由太郎はおいしそうに食べていた。
由「ぷう!やっぱり動いた後の御飯はおいしいや。おーい、そこの店員サン。おかわり頼むぜ!」
弥「てめーに喰わせるメシなんざねェ!!」
由「なんだと。俺は客だぞ!!」
喧嘩が始まると呆れ顔でAは注意しているのか助言をしているのかわかりにくい事を言い、薫は不機嫌になっていた。
『由太郎、あまり弥彦をからかうな。弥彦もいちいち構うな。由太郎の思うツボだぞ』
剣「止めぬでござるか」
薫「知らないわよ、もう」
二人が席から離れると、一人の少女が近付く。
??「あのう………」
薫「あら、燕ちゃん」
燕「この前はどうもありがとうございました」
『剣心、なんかあったのか?』
燕「そちらの方は?」
『俺は西田隼人。よろしくな、燕ちゃん』
燕は恥ずかしそうお盆で顔を隠してしまった。剣心は燕に何かを聞く。
剣「あの後、長岡から何か仕返しはないでござるか」
燕「はい、おかげ様で」
左「ま、何かあったら俺等にいいなよ」
燕は横目で弥彦と由太郎を見る。
燕「あの…あの方は弥彦君の友達ですか?」
薫「え、まあそんなトコかな」
燕「…なんだか、仲良さそうですね」
燕のその発言に弥彦は怒り口調で反論する。
弥「喧嘩してんだよ。どこが仲良いってんだ!節穴な目してんじゃねーよ!!」
燕「ご…ごめんなさい」
直後、薫は弥彦を懲らしめる。
薫「燕ちゃんを怖がらすんじゃないの!!只でさえ泣き易いのに!」
『言い方の問題だな。言いたい事はわかるけど』
弥「くっそー。A以外敵だぜ!!」
左「いじけんなよ。みっともねェ」
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作者名：つっさん | 作成日時：2019年10月1日 9時
