30話 ページ30
弥「剣心もA絡みになるとやっぱり変だよな」
剣「え?」
剣心は弥彦の発言に驚くも思い当たるフシがあり、そうなのかと納得せざる負えなかった。弥彦は剣心の反応に対して驚く。
弥「気が付いてないのかよ?!」
薫「何の話してるの?」
弥彦はAから解放された薫に聞かれる。
弥「剣心がAの事になると…」
剣心は咄嗟に弥彦の口を塞ぐ。
薫「何かまずい事聞いちゃった…?」
『弥彦に言われて困るような事でも言われたのか?』
薫の後ろからAも聞いてくる。
剣「……何でもないでござるよ」
『なんで今、間があったんだよ』
薫「Aさん、そんな聞き方しなくても…」
剣「…から」
薫「『えっ?』」
剣「恥ずかしいから、弥彦に言ってほしくなかった…」
薫は悪いと思いながらも、28歳の男の人に可愛いとか言ったらいけないのに可愛いと思ってしまい、Aも十年も離れ離れでいると些細な事でこんなにも胸が煩くなるのかと一人で恥ずかしくなっていた。それ以降、二人と流れ弾を喰らった薫は黙りこくってしまった。弥彦だけはその様子にため息をついていた。
翌日、道場に左之助が来て昨日の出来事を話す。
左「石動雷十太ねェ…成程、俺が寄らなかった日にそんな面白え奴が出てきたかい」
薫「面白くない!!あの男のせいで前川道場、しばらく門を閉じるコトになっちゃったのよ!!」
薫が竹刀で左之助に攻撃するもかわされ、竹刀を指で止める。
左「けど、そりゃ仕方ねーんじゃねーのか。前川と雷十太とやらの勝負自体はきちんとしたモンだったんだろ?それで一方的に負けたんだからよ」
左之助は図星をついてきて、薫が反論しようとする。
薫「け…けど!」
左「一流一場を担うんなら相手が強過ぎたなんていっても言い訳にしかならない。だろ?剣心、A」
左之助の言い分に剣心とAは答える。
剣「確かにそうでござるが」
『違和感があったんだよ』
昨日の事を思い返していると、門の方から声が聞こえる。
??「ごめんなさい。お尋ねしますが緋村剣心さんと西田さんは御在宅でしょうか」
初老の男性が剣心とAの名前を呼ぶ。
剣「緋村は拙者でござるが」
『俺が西田だけど』
??「おお、そうでしたか。では、こちらを」
そう言われて渡されたのは【招待状】と書かれた手紙だった。そう言われて渡されたのは【招待状】と書かれた手紙だった。剣心が受け取り裏返すと[石動雷十太]と記名されていた。薫が思わず声を出す。
薫「何コレ、どういう事…?」
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作者名：つっさん | 作成日時：2019年10月1日 9時
