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1匹 ページ2





  天野 花茄

それが彼女の名前。

因みに同じクラスだ。


 今も、教室の隅で友達と話している。


 「ふふふ、それはおかしな話ね」


 友達と笑い合う彼女を見れば、胸がキュン、と鳴いた。


 「おい、何ニヤニヤしてんだよ及川。キモいぞ。」

「ちょ、岩ちゃん痛い ! 酷い !! 」


 スパーン、と勢いよく俺の頭を叩いたのは、幼馴染みの岩泉一。周りからは阿吽の呼吸、と言われるほど息ピッタリ。


 「んで、天野外行ったけど良いのか?」

「え?!何で岩ちゃんが知ってるの?! 」

「去年同じクラスだったからな。ってんなことより、重そうなノートの束を抱えて出てったぞ。」


「うそ?!行く!!!」


 俺は教室を駆け出した。

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作者名:のん | 作成日時:2017年6月19日 10時

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