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「あれ??ソラノちゃん・・・左目の包帯良かったの??」
迅は着替え終わり部屋を出てきたソラノの目を見てそう言う
「本当は見られたくありません、けど包帯が今濡れているので如何しようもありません」
ソラノは左目を触りながらそう言う
「右目の色も綺麗だけどさ左目の色、綺麗な青だね」
「・・・"目の青は父さんの目の色と同じ様に青いね"と母さんから言われましたよ、父さんの目の色は海の様に綺麗な青でした、母の目の色も綺麗な青でした」
ソラノはそう言う
「ずっと、そのままでも良いのにね」
「流石にソレは無理ですよ」
迅の言葉にソラノは苦笑いしてそう言った
そんな会話をしながら2人はリビングについた
「・・・」
「開けないの??」
「い、いや・・・開けるのが怖くて・・・」
ガチャ
「もう、其処でもじもじしないで!!」
「こ、小南さん・・・もじもじはしていません!!」
ソラノの言葉を聞いた小南はジッとソラノを見つめる
「左目に包帯巻いていたから何でだろうと思ってたけど・・・アンタ、左目と右目の色違ったのね・・・何よ!!可愛いし、綺麗なんだからずっとそのままでも良いのに!!もったいないわ!!」
「似た様な事を迅さんにも少し前に言われました」
ソラノがそう言えば、小南は迅を睨む
「兎に角・・・」
グイッ
「!?」
小南に手を引かれたソラノは驚く
「ソラノ、電話で聞いていたと思うが、小南が言った言葉は俺達の思っている事だ」
「そうですよ、小南先輩の言葉なんで信じれないかも知れませんが事実です」
「ちょっと、とりまる!!どういう事よ!!」
「ソラノちゃんの居場所はずっと此処なんだから・・・」
「そうだぞ、ソラノちゃん」
「ソラノさんは此処にいて良いんですよ」
「俺も皆と同じ意見だ」
「僕もです、ソレと言うのが遅くなってすみません、あの時助けてくれてありがとうございました」
修達の言葉を最後まで聞いたソラノは何も言わない
正確に言えば、どんな言葉を言って良いのか分からないのだ
「ソラノ」
「林藤さん・・・」
「良いか、此処がお前の居場所なんだ・・・お前が不老不死であろうと何であろうとこの玉狛支部はソラノ君の居場所だ」
(この人達はやっぱり同じだ・・・僕が欲しいと・・・望んでいる言葉をくれる)
その言葉を聞いたソラノは涙を流したのだった
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作者名：楓花 | 作成日時：2021年3月2日 23時
