舞いおちる光の刃 (ページ24)

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「こんな時に・・・」

山姥切は青江の服の袖を強く握ってそう言う

「・・・山姥切君・・・」

「!!青江・・・」

「僕の事はいいから・・・逃げて」

「何を言っているんだ!!俺達は折れずに帰ってくると約束したハズだ・・・薬研達と・・・」

「・・・そうだね、でも・・・今の僕は重傷に近い・・・仮に本丸に戻ってもどうなるか・・・」

青江は悲しい顔をしてそう言う

そして・・・

ドンッ

「!!青江・・・何を・・・」

「此処は僕が何とかするから・・・山姥切君は行って!!」

青江は山姥切達にそう言う

この時、一期達はこの言葉を聞いて心に大きな傷を負った

確かに自分達は山姥切達と違ってレア刀剣であの男の審神者にしたがっている

自分達の多くの仲間をこの手で折ってきた

一緒に出陣しても傷を負った仲間を置いていった

それが主の命だから

自分達が主にたてついたら自分達が何をされるか分からない

だから主に従っている

彼らと話そうとしても話せなかった

彼らがもう自分達を警戒していて何より信用も信頼もしていないのだ

だから、青江が山姥切の名前しか言わなかった時

本当に悲しかった、自分達が嫌になった

青江が必死で戦っている中

誰も動こうとはしなかった

山姥切は足を敵に斬られ自分の思うように動けない

一期達は一期達で動こうとしない

青江がもうすぐ敵に斬られそう

誰もが思ったその時だった

「全てを流せ、水月龍丸!!」

そう声が聞こえたのは