舞いおちる光の刃 (ページ22)

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厚樫山へと出陣した青江達は一期達と行動を共にしていた

だが、距離は離れていた

小夜や今剣も一期達を信用していないように青江達もまた彼らを信用していなかった

それもそうだ

目の前で何度も仲間を折られたら誰だって信用は出来なかった

例えそれがあの男の命令だとしてもだ

頭の中では彼らは仲間信用できる存在だと分かっていても心がソレを拒絶していたのだ

「・・・もし」

「山姥切君??」

「・・・もし、主が最初からあの男ではなく冬架だったら俺達は一期達を今もずっと信用していた

んだろうな・・・そして、こんなに距離を置かなくても共に行動をしていたんだろうな」

「・・・そうかも知れないね」

青江と山姥切が悲しそうな顔をしてそう話していた時だった

歴史修正主義者が現れたのは

一人一人と己自身を手に取り敵を斬っていく

青江達もそうだ

敵が少しまた少しと消えていく

そんな時だった

グサッ

「!!」

「青江!!」

青江の背後から太刀の敵が青江を刺した

山姥切は青江に寄り添う

「青江、しっかりしろ!!」

「・・・」

意識のない青江を山姥切は少しはなれたところへ連れて行こうとしたときだった