【実況者】こんなに好きなのはあなたが初めて【キヨ】 (ページ16)

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第14話ページ16

「じゃあせっかくし、どっか行く？」

予想外の展開に、え？と慌てて顔を上げると笑顔でこちらを見つめる彼。

「せっかくこんな昼間から外にいるわけだし、すぐ帰るのももったいなくない？」

確かに...だがしかし眠い。
いくら睡眠時間を取れていても、朝寝るのと夜寝るのとでは全然違う。
しかも今日は起きた瞬間からバタバタしていたから、それに耐えきれずにあくびをしてしまった。

「あ、眠い？Aちゃん朝まで起きてたもんねｗｗｗどうする？今日はもう帰る？？」

返って寝たい気持ちは山々だけど、彼を散々な目に合わせておいて何もせずに帰るのも悪いと思い、返事に迷っていると、

「俺はまだ一緒にいたいんだけどな～」

そう言って笑顔を向ける彼。

『何言ってるんだこの人は...』

驚きと恥ずかしさでまた顔が赤くなる。
よく見ると彼も赤かった。

「あ、じゃあ...どっか行きますかｗ」

笑いながら言うと彼は嬉しそうに頷き、どこ行く？と再度聞いてきた。

「ん～...あ、私の家来ます？ゲームも渡せますし」

そう言った瞬間、え...と小さく彼が言ったのを私は聞き逃さなかった。
やばいこといったのかと思い焦って訂正しようと口を開いた瞬間、

「Aちゃんがいいなら行こうかな...」

と、照れながら言った。
大丈夫だったのか、と安心して行きますかと一言いうと、二人で歩いて我が家へ向かった。