76 6人の休暇_4 ページ41
「多くないかこれ 朝からこの量か？」
ゼンはテーブルの上の皿をみて
すこし不安げにミツヒデをみる。
「いや もう昼近いし
昼飯とばして夕方何か食えばいいだろ？」
ミツヒデはグラスをゼンに手渡しながら
なにか問題でもあるのか？という顔をしている。
「おまえ そういうところ大雑把だよな…」
その後ろで軽快な声が響く。
「カンパーイ！」
オビがAに酒の入ったボトルをむけた。
『こっちはすでにお酒飲んでるけど…』
「白雪、チーズ平気だっけ？」
「はい好きです」
木々は白雪にチーズを取り分けていた。
その会話を聞いたミツヒデが
そういえば…となにか思い出したように口を開く。
「好き嫌いといえば
ゼンは昔牛乳が飲めなかったよなあ」
ゼンはグラスを口につけたままむせた。
「牛乳！？ぶははははははは‼」
涙になって笑うオビにゼンは笑うな‼と
顔を赤くさせる。
「ミツヒデおまえ
ちょっと背丈あるからって調子に乗るなよ...！」
ミツヒデは、
え？乗ってないだろ と真面目に返した。
ゼンはつづいてAを指差す。
「それに！Aなんかまだ飲めないだろ！」
『えっ、そんなことないよ！
飲めって言われたら…飲めますよ…』
実はAも牛乳が苦手だった。
「いいんですよ、A嬢が牛乳飲めないって言ってもかわいい感じで済みますけど
主は…もう遅いんですよ何もかもが…」
『(…！？)』
最後の方は肩を震わせて笑いながら
言うオビにゼンはなんだと！？といまにも噛みつきそうな顔で詰め寄った。
まぁ落ち着け、とミツヒデがなだめても逆効果でゼンはやかましい！と怒鳴るだけだった。
わーわーと騒ぐ男達に
木々と白雪は顔色一つ変えず黙々と食事していた。
「3人ともカップの中お酒なんですかね」
静かにしていた白雪が口を開く。
木々は目を閉じて口にチーズのかけらを運びながらさらっと言った。
「子供はお酒飲めないでしょ白雪」
「「「子供！？」」」
賑やかな食事はもうしばらく続き
6人の明るい声が響いていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 321人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Spring greens(プロフ) - 寧子さん» 本当にすみません(･_･;でもそんなにしっかり読んでいただけるなんて感激です！ありがとうございます！ (2016年2月19日 18時) (
レス) id: ab27827dfa (このIDを非表示/違反報告)
寧子(プロフ) - Spring greensさん» なるほどです！理解しました最後まで読んだので見落としていたら嫌だったのでまた読み替えていましたww丁度この2を見てますw (2016年2月18日 22時) (レス) id: 2c750c2fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Spring greens(プロフ) - 寧子さん» すみません、説明不足でした！まだ書いていません！これからの予定です。anotherstoryの5以降、ということになります。 (2016年2月18日 22時) (レス) id: ab27827dfa (このIDを非表示/違反報告)
寧子(プロフ) - Spring greensさん» それはもう書いてるということですか？！これからですか？すみません理解力なくて読んでる時私が見落としたりしてるのかな汗それならスミマセン(_ _)でも私この作品大好きです！！！ (2016年2月18日 22時) (レス) id: 2c750c2fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Spring greens(プロフ) - 寧子さん» なかなか鋭いですね！笑 いま、このシリーズも長いこと5までやらせていただいておりますが もう少し先で明らかになるかもしれません笑 実はもともと決めていた設定があります！ (2016年2月18日 6時) (レス) id: ab27827dfa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Spring greens | 作成日時：2015年11月16日 16時
