63 ミツヒデと2人_2 ページ24
ミツヒデが城にやってきた。
今日から2人の側役となる。
イザナに連れられAはミツヒデと共に
城内を歩いていた。
「…降りてきなさい」
城壁を飛び移ったゼンにイザナが
呆れたように呼びかける。
シュタッと降り立ったゼンは
片膝をついた。
「お帰りなさい…兄上」
ミツヒデはかなり驚いたようだ。
目が点になっている。
イザナがミツヒデを紹介すると
ゼンは怪訝そうに顔を上げた。
ミツヒデ…？と小さく呟くように言う。
そうこの日が、
私たちの始まりの日だ。
＊
ゼンはミツヒデに心を開こうとはしなかった。
どこまででもついてくるミツヒデを
鬱陶しそうにみる。
おまけにAも一緒なのが嫌なのか
はあ、とため息ばかりついていた。
「お前 本当は兄上に仕えたかったんだろ」
ギクっとミツヒデは固まった。
ゼンは薄く笑い、当たりだ と冷ややかに言った。
「いえ！わたしはっ…」
「昨日兄上と別れた時そんな顔して見送ってただろうが」
ミツヒデが考え込んでいると
ゼンは駆け出した。
お待ち下さいゼン様！
付いてくるな！
ではせめて行く先を！
お前のいないところだよ！
2人は走りながらコントのように言い合っている。
Aはくすりと笑った。
結局、窓からゼンは飛び降り
ミツヒデを振り切った。
『ミツヒデどの、追いますか？』
ミツヒデが必死に頷くので
Aは窓枠に足をかけた。
ここからじゃないと間に合いません、
ふわりと笑うとミツヒデはすこし目を見開き
Aの後に飛び降りた。
「おっお前ら 何やってんだ
城の窓をまたぐ奴があるか！」
『申し訳ありません、ゼン兄様』
そのときゼンとAを呼ぶ声が聞こえ
2人揃って振り返る。
「これはミカゼどの」
リドから来たミカゼだった。
ゼンは先ほどまでの表情と打って変わり
キラキラとした王子らしい笑顔をむける。
「ミカゼどの
今私の側を任せている ミツヒデという者です」
ゼンが紹介すると
ミツヒデとミカゼはかるく自己紹介し合った。
ゼンはAにミカゼの案内を命じ
ミツヒデも同じくついていくように命じると
どこかへ消えていった。
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Spring greens(プロフ) - 寧子さん» 本当にすみません(･_･;でもそんなにしっかり読んでいただけるなんて感激です！ありがとうございます！ (2016年2月19日 18時) (
レス) id: ab27827dfa (このIDを非表示/違反報告)
寧子(プロフ) - Spring greensさん» なるほどです！理解しました最後まで読んだので見落としていたら嫌だったのでまた読み替えていましたww丁度この2を見てますw (2016年2月18日 22時) (レス) id: 2c750c2fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Spring greens(プロフ) - 寧子さん» すみません、説明不足でした！まだ書いていません！これからの予定です。anotherstoryの5以降、ということになります。 (2016年2月18日 22時) (レス) id: ab27827dfa (このIDを非表示/違反報告)
寧子(プロフ) - Spring greensさん» それはもう書いてるということですか？！これからですか？すみません理解力なくて読んでる時私が見落としたりしてるのかな汗それならスミマセン(_ _)でも私この作品大好きです！！！ (2016年2月18日 22時) (レス) id: 2c750c2fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Spring greens(プロフ) - 寧子さん» なかなか鋭いですね！笑 いま、このシリーズも長いこと5までやらせていただいておりますが もう少し先で明らかになるかもしれません笑 実はもともと決めていた設定があります！ (2016年2月18日 6時) (レス) id: ab27827dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Spring greens | 作成日時：2015年11月16日 16時
