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62 ミツヒデと2人 ページ22

白雪に想いを告げたゼンを
ミツヒデは優しい目で見つめた。


ゼンの背中をミツヒデが幼く思う事は
もうないだろう。



__あれは6年前


首都ウィスタルの東
セレグ騎士団基地

Aはイザナに連れられてきていた。


「ミツヒデ!また腕を上げたな」
「イザナ様!おいでになっていたのですか」

後ろの騎士たちは、ばばっと姿勢を正す。

イザナに待っていろ、と言われたので
Aは遠くで待っていると
イザナとミツヒデが何やら話しをしだした。




話が終わったのか
イザナに呼ばれタタタッとでていく。

「こちらミツヒデだ
近いうちにお前たちの側につく」


たち、ということはゼンと自分という
意味だろう。
彼はそうとうイザナが信頼をおいている男なのだろう。



頭の中ですばやく思考を巡らせると
お辞儀をした。

『A・ウィスタリアと申します
お会いできて光栄です、ミツヒデどの』


挨拶をするとミツヒデは
驚いた顔をしていた。

「どうしたミツヒデ」
「いえ、私のようなものに敬語を使っていただいたので…」

ミツヒデは自分より年上だ。
いくら臣下になるといえども
初めから大きな態度をとるのは好きではない。


「A、ミツヒデに相手してもらえ」
剣を抜くと
ミツヒデはまたまた驚いた顔をする。
まさかお姫様が剣をぬくとは思わなかったのだろう。

ミツヒデもぎこちなく剣をぬいた。

ダッ、と走り出す。
剣を振り上げるとミツヒデは
その速さにぎょっとした顔をしたが
なんなく受け止める。

ギン、ギン、ギン、と3回立て続けに
剣が当たる音が響く。

腹部を目指してAが切りかかると
ミツヒデはそれを読んでいたので
途中であきらめタンッ、と飛び上がった。

くるり、と宙で回転しミツヒデの背後に
降り立つ。

そのまま喉元に剣を突きつけた。


Aは肩で息をしていた。

「し、勝者A姫!」




Aは納得いかない顔をしていた。

イザナのもとに駆け寄ると
その表情をみてイザナはAの頭をぽんぽん、と撫でる。

「ミツヒデ、Aは城の兵士や俺を相手に
幼い頃から稽古している

手加減は無用だ」


そうミツヒデは手加減していた。
まわりの騎士たちで気づいた人もいたかもしれないが、まわりが気づかない程度に。

幼い少女、ましてや姫を相手に
剣を全力で振りかざすことが出来なかったのだろう。

作者より→←61 白雪のこたえ_3



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Spring greens(プロフ) - 寧子さん» 本当にすみません(・_・;でもそんなにしっかり読んでいただけるなんて感激です!ありがとうございます! (2016年2月19日 18時) (レス) id: ab27827dfa (このIDを非表示/違反報告)
寧子(プロフ) - Spring greensさん» なるほどです!理解しました最後まで読んだので見落としていたら嫌だったのでまた読み替えていましたww丁度この2を見てますw (2016年2月18日 22時) (レス) id: 2c750c2fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Spring greens(プロフ) - 寧子さん» すみません、説明不足でした!まだ書いていません!これからの予定です。anotherstoryの5以降、ということになります。 (2016年2月18日 22時) (レス) id: ab27827dfa (このIDを非表示/違反報告)
寧子(プロフ) - Spring greensさん» それはもう書いてるということですか?!これからですか?すみません理解力なくて読んでる時私が見落としたりしてるのかな汗それならスミマセン(_ _)でも私この作品大好きです!!! (2016年2月18日 22時) (レス) id: 2c750c2fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Spring greens(プロフ) - 寧子さん» なかなか鋭いですね!笑 いま、このシリーズも長いこと5までやらせていただいておりますが もう少し先で明らかになるかもしれません笑 実はもともと決めていた設定があります! (2016年2月18日 6時) (レス) id: ab27827dfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Spring greens | 作成日時:2015年11月16日 16時

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