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61 白雪のこたえ_3 ページ21

ユリス島から戻ったゼンは
白雪に自分の想いを伝えに行った。




「主とお嬢さん
森に行ってだいぶ経ちますけど
あのまま愛の逃避行でもしちゃってたらどーします」


「あんた黙って待てないの」




木々が冷たく言うがオビにはまったく堪えていないようだ。



「寡黙な男が好みですか木々嬢」






ミツヒデと一緒に窓際で森の方をみていたAは
ゼンの姿が見えたので あっ!と声を上げた。






階段を降りゼンのもとへ行く。







ゼンはこちらに気づいて顔を上げた。


「ああ そこにいたか」






4人はゼンの言葉をじっと待つ。









「俺はこの先も
この国で白雪と共にいられる道を行く

そう望んでいると告げてきた」









ゼンの言葉が青空の下を吹き抜ける風のように
Aの耳に届く。





『…白雪は…』



「手を とってくれたよ」





Aは張り詰めていた緊張の糸がふっと緩まり
顔を両手で覆った。



昨日はまだ気持ちの整理がついてなかったけれど
それでも
白雪はこたえを出した。





そのこたえはAにとっても
嬉しいものであった。



『ゼン!』


ゼンの胸に飛び込む。

ゼンは うおっ、と少しよろめきながらもAを受けとめた。
するとミツヒデがAごとゼンを抱きしめる。





そしてバン、とゼンの背中を叩いた。




「そうかあゼン‼…そうか」





木々も優しい顔をしていた。






「…この話はまた改める
でだ
まずは…」

「おう!まずは!?」





「ユリス島の報告書にとりかかる
Aに書いて貰えば早いんだが
今回Aは行ってないしな…

オビと帰還報告に行ってくれ」


『…1人で大丈夫だよ』

「そう言わず、行きましょう姫!」



訝しげにオビをみる。

はぁ、とため息をつく。





せっかくの祝福する晴れやかな気分が
台無しだ。







歩き出してすぐ
なにか思い出したのかゼンに呼び止められた。



首をかしげて振り返る。


「…その、話は?」



オビのことか。



Aはゆっくり首を振った。

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Spring greens(プロフ) - 寧子さん» 本当にすみません(・_・;でもそんなにしっかり読んでいただけるなんて感激です!ありがとうございます! (2016年2月19日 18時) (レス) id: ab27827dfa (このIDを非表示/違反報告)
寧子(プロフ) - Spring greensさん» なるほどです!理解しました最後まで読んだので見落としていたら嫌だったのでまた読み替えていましたww丁度この2を見てますw (2016年2月18日 22時) (レス) id: 2c750c2fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Spring greens(プロフ) - 寧子さん» すみません、説明不足でした!まだ書いていません!これからの予定です。anotherstoryの5以降、ということになります。 (2016年2月18日 22時) (レス) id: ab27827dfa (このIDを非表示/違反報告)
寧子(プロフ) - Spring greensさん» それはもう書いてるということですか?!これからですか?すみません理解力なくて読んでる時私が見落としたりしてるのかな汗それならスミマセン(_ _)でも私この作品大好きです!!! (2016年2月18日 22時) (レス) id: 2c750c2fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Spring greens(プロフ) - 寧子さん» なかなか鋭いですね!笑 いま、このシリーズも長いこと5までやらせていただいておりますが もう少し先で明らかになるかもしれません笑 実はもともと決めていた設定があります! (2016年2月18日 6時) (レス) id: ab27827dfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Spring greens | 作成日時:2015年11月16日 16時

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