【進撃の巨人】 IQ200の天才少女 (ページ39)

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IQ 37 ページ39

兵「訓練兵整列！壇上正面に倣え！」

すぐそこから、そんな声が聞こえてくる。

そんな中俺は、エレンがいることに驚いていた。

「お前訓練兵じゃねーのか？」

この前会った時は、他の訓練兵と練習していたのに…。

エレ「まぁ…色々ありまして……」

「ふーん？」

これから新兵勧誘式が始まるというのに、全く状況がつかめていない。

「なぁ、エルド。一体どうなってんだ？」

エルド「結論から言うと、エレンは巨人になれる。その力を使ってウォール・マリアを奪還する」

「ん？は？エレンが巨人に？どういうことだ？」

エレンは訓練兵であって、決して巨人ではない。

『なれる』ってことは……。

「壁を壊した奴と関係があるってことか？」

エルド「はっきりとは分かってないが、おそらくな」

この前の会議でちゃんと聞いておけばよかった。

あまり聞かずにリヴァイと喧嘩しただけだったしな。

「しっかし、エルヴィンは真面目だよなー。俺だったら絶対にふざけちゃうけどな」

グンタ「勧誘式だからな…。より多くの新兵に来てもらわないと困るしな……」

「まぁ、な…」

しばらくして、エルヴィンの話が終わると、どんどんと背中を向ける兵士が出てきた。

「うっわ、すっごい減っていくけど」

中には立ち止まっている新兵もいるけど、覚悟を決めたような表情だ。

きっと自分に言い聞かせているんだろう。

「よかったな、0じゃなくて」

残ったのは全部で21名らしい。

何人かの女は泣いてたけど、男も苦虫をかみつぶしたような顔をしている。

調査兵団に入るには、それだけの覚悟がいるってことか。

「すげぇな…」

グンタ「どうした？見直したか？」

「うっせ、ただの独り言だ」

.

「エルヴィン」

部屋に帰る途中、エルヴィンの背中を見つけた。

俺が呼びかけると、エルヴィンは振り返った。

エル「どうした？部屋の移動は受け付けないが」

「違ぇよ！」

そういえば、最近ずっとエルヴィンと話すことといえば部屋の移動についてだった。

最近やっと慣れてきたところだ。

エル「なら何だ？」

「一か月後にある壁外調査のことについてだ」

そう言うと、エルヴィンの表情が変わった。

エル「ちょっと、私の部屋で話そうか」

「あぁ」