【進撃の巨人】 IQ200の天才少女 (ページ4)

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IQ 3 ページ4

おそらく俺よりも背の低いであろう兵士は、壁を降りて行った。

けど金髪の方の兵士は、俺をじっと見つめたまま話しかけてきた。

このまま壁内に降りて逃げようとしたけど、下にまださっきの兵士がいると面倒だと思い、少しでも時間を稼ごうと思った。

そこで、目の前の兵士の話を聞こえてはいるものの、無視していた。

エル「何も返答がないのであれば、このまま君を拘束するが、それで構わないかい？」

この言葉を聞くまでは。

人と格闘術で戦ったことは無い俺にとっては、この目の前にいる兵士を使って少し腕試ししてみようと試みんだ。

暗くてよく見えないが、ここにいるってことはきっと駐屯兵団ぐらいだろう。

内地の憲兵団がここまで来るとは思わないし。

「へぇ……やれるもんならやってみれば？」

俺がそう言うと、相手の目が鋭く光ったように感じた。

初めてのこの感覚に、ゾクゾクする。

これが、武者震いというやつだろうか。

とりあえずカラネス区に入ることを目標として、相手が足を進めた直後に後ろを向き立体起動で逃げる。

あまり地面で使うことは無かったから、最初は慣れていなかったものの、すぐに慣れ、後ろを振り返ることができるほどになった。

しばらくして、カラネス区の壁と交わっている場所にたどり着いた。

「ここか…」

カラネス区を背後にして、動きを止める。

すぐにあの兵士が追い付いてきて、膝まづくように言った。

「なぁ」

俺がそう話しかけると、なんだ？と返ってくる。

「俺の後ろにある区はどの区だ？」

エル「カラネス区だが」

やっぱりか……。

「金髪の兵士さん、また会えたら会おう」

エル「……どういう意味か理解できないな」

「そうか…なら、見てるといい」

エル「...分かった。見てみることにしようか」

あまりの素直さに、少し違和感を感じたが。

「じゃあな」

エル「あぁ」

壁内を背にしてそのまま飛び降りた。

瞬時に自分が落ちている速度、地面までの距離などを計算して、地面から30m付近で一度止まることにした。

ﾊﾟｼｭｯ

アンカーを出して、壁に突き刺す。

ここからどうやって逃げようか、なんて考えていると、ふと下が明るいことに気がついた。

「ん……？」

この高さからじゃはっきりとは見えないが、人がいることは分かる。

なんでだ？

そのまま下を見ていると、上から誰かが落ちてくる音がした。

上を見上げる間もなく、地面との距離が近くなっていく。

「なっ……！」