【進撃の巨人】 IQ200の天才少女 (ページ23)

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IQ 21 ページ23

頭がﾎﾞｰｯとする。

視界もｸﾞﾗｸﾞﾗと揺れている。

けど、ここが誰かの部屋であることは分かる。

ふと上を見上げると、そこにいるのは……リヴァイ…………？

なんでかわからないけど、リヴァイに押し倒されている。

しばらくﾎﾞｰｯとリヴァイを見ていると、リヴァイが何か呟いた。

聞き返そうとしたけど、段々と視界が暗くなった。

そこで意識が途絶えた。

.

あれ………？

ここは、どこ……？

部屋だけど、さっきまでいた部屋とは違う。

どこか懐かしい感じがする。

見渡した限り、地下街にあるどこかの部屋のようだ。

立ち上がろうと体を起こすと、同時に扉が開いた。

「え………？」

先頭には、リヴァイが立っている。

後ろからは二人の男女が歩いてくる。

けど、その二人の顔はなぜかぼやけている。

リヴァイは、俺の方に歩いてくると、頭をﾎﾟﾝﾎﾟﾝしてきた。

その手を払おうとするけど、手は動かない。

それどころか、逆に落ち着くような気がした。

なんでこいつなんかに………。

けど、夢の中だと思い、仕方なくじっとしていると、扉がまた開いた。

その扉の先は、暗く淀んでいて、まるで地獄へと誘う(いざなう)扉のようだった。

三人は、そこへ向かって歩いていく。

他の二人は顔すら分からないのに、三人にはなぜか行ってほしくなかった。

もう会えないような気がした。

三人が扉に近づいたとき、とっさに俺は立ち上がり、走って三人に手を伸ばす。

けど、その手は空を切って、かすりもしなかった。

三人が暗闇に足を踏み入れたとき、三人同時に振り返った。

「っ！？」

ぼやけていたはずの二人の顔ははっきりとしていた。

誰だ、こいつら………。

見たことないはずなのに、頭がズキズキして、その場にうずくまる。

しばらくして痛みが引き、ﾊｯとして頭をあげるけど、そこには誰もいなくて扉も閉まっていた。

その閉まった扉をﾎﾞｰｯと見ていると、また視界が暗くなって、意識が途絶えた。