【進撃の巨人】 IQ200の天才少女 (ページ3)

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IQ 2　エルヴィンside ページ3

リヴ「チッ……なんで俺が…」

エル「いいじゃないか、たまには」

リヴ「だからって、なんでこんな夜中に壁上を歩いてんだよ…」

エル「夜の巨人の動きがどうなのかを知りたくてね」

次の壁外調査のために兵長であるリヴァイを連れてきたが、どうやらご機嫌斜めのようだ。

壁外調査についての計画を練りながら歩いていると、月明かりに照らされた一人の女が見えた。

エル「ん…？誰かいる」

リヴ「あ？あぁ…ただの女兵士だろ」

二人で、壁に腰掛けるように座っている女を見ていると、足音と声に気づいたのか、急にその女が立ち上がった。

月がちょうど雲に隠れて、よくは見えないが何かを持って構えている。

エル「リヴァイ、あれのどこがただの女兵士なんだい？」

リヴ「…俺がいく」

そう言って、歩き出そうとするリヴァイの腕をつかむ。

リヴ「っ、なんだ」

エル「私が行こう」

なぜか、リヴァイと出会った時の事を思い出し、腕がなる。

リヴ「はぁ…。じゃあ、俺はここで待ってろってか？」

エル「この先にカラネス区がある。そこの壁の隅に兵士を集めて、銃を構えるように言っておいてくれ」

リヴ「………分かった、そうしよう」

リヴァイはしばらく俺を見つめていたが、俺の考えていることが分かったのか、壁を降りて行った。

あとは、俺がカラネス区まであの女を誘導することができるか、だ。

兵士にナイフを向けている、ということは、少なくとも同じ兵士ではなさそうだ。

できる限り時間を稼がないとな…。

エル「…君は、ここで何をしているんだい？」

「……」

返答がない。

聞こえているようだが、いまだ一歩も動かずじっとこちらを睨んでいる。

ゆっくりと足を進めると、それと同じように向こうも足を後退させる。

エル「私は何もしない。君の望みであれば、この刃も捨てよう」

できるだけ対抗心を和らげようとするが、彼女は何も話さない。

エル「何も返答がないのであれば、このまま君を拘束するが、それで構わないかい？」

そう言うと、彼女の眉がピクッと動いた。

「へぇ……やれるもんならやってみれば？」

とても男らしい声だと思った。

エル「そうか…なら、そうさせてもらうよ」

あんなことを言えるんだ、おそらく強いんだろう。

そう思い、止めていた足を再び進めると、彼女は急に後ろを向き立体起動を使って逃げ出した。

エル「ほぅ…」

その後ろ姿が昔のリヴァイに似ていて、つい口角が上がった。