【進撃の巨人】 IQ200の天才少女 (ページ18)

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IQ 16 ページ18

ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ……

包丁のリズミカルな音が厨房に響く。

そんな音を聞き流しながら、俺は感動していた。

「す、すげぇ…………！お、おまっ、お前っ、上手いな！！」

リヴ「なんで人参切るだけでそんな感動してんだよ」

「女子力高ぇな……」

人参切るだけでそんな感動するもんか？と思っているそこのお前っ！！！！←

子供の頃料理に無関心だとしたら、このリヴァイの人参切る速さに惚れるぞ！？←

リヴァイに惚れるわけではないけどな。←

なんて思いつつ、リヴァイの料理の速さに見とれていると、案の定睨まれた。

リヴ「女子力高くても嬉しかねぇよ。逆にお前はなさすぎだ」

「しょーがねぇだろ！地下街にいたんだから！」

小さい頃は、親に全て任せっきりだったもんでね！！

リヴ「…俺もいたがな」

「くっ…………」

リヴァイに反論され、返す言葉が見つからなくなる。

しばらく睨んでいると、包丁を差し出された。

「え、それでお前を殺せって？」

リヴ「あほか。教えてやるんだよ」

「あほ言うな！」

リヴ「うるせぇ。さっさと持て」

「…………お前、熱あるんじゃないか？」

あまりの優しさに戸惑い、熱がないかと額を合わせる。

「んー、ねぇな……」

リヴ「顔近ぇよ。邪魔だ、さっさと退け」

半ば無理矢理包丁を持たされる。

「んー？照れた？照れた？((ﾆﾔﾆﾔ」

毎日男といた俺にはどーでもいいが、リヴァイ君にはちょっと過激だったかな？？←

リヴ「あ？俺も地下街にいたんだぞ。これくらいどうってことねーよ」

リヴァイの言葉に肩を落とす。

「なーんだ、面白くねぇの」

リヴ「てめぇはさっきから………。口塞ぐぞ」

「塞げるもんなら塞いでみやがれ」

鼻で笑うと、リヴァイの顔が近づいた。

おぉ、そっちの意味か。

俺はてっきり、そのまな板の上に乗ってる人参を口の中に突っ込まれるのかと思った。

まぁ、体を売ってでも身を隠してきた俺にとっちゃ、どっちでもいいがな。

ﾁｭｯ

厨房にリップ音が響く。

「っ………」

リヴァイの顔は意外にも整っていて、不覚にもその色気に少しドキッとした。

リヴ「……てめぇも、相当慣れてるようだな」

「当たり前だ。逃げてるときに体売ったりしてたからな」

リヴ「あー、お前とキスしなきゃよかった」

「なんだ？意識し始めたのか？？」

リヴ「違ぇよ。その体売ってたやつと間接キスってことじゃねーか」

「……………あそ」

とてつもなくしょーもない理由だった。