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33話 ページ33

Aside


美味しいご飯を食べた後、皆でお昼寝タイムになった。


なんで???


と思ったが、小さい子が居ればそれは当然かと思った。

ことちゃん、実弥、私、玄弥くん、寿美ちゃん、弘くん、お母さんの順になって横になる。


「狭くねぇか」

『うん、大丈夫』


私は玄弥くんを抱えて、玄弥くんは寿美ちゃんを抱えて寝ていた。

あまりにも暖かくて、私は玄弥くんをぎゅーと抱きしめる。


『暖かい………温い』

「ははは、子供ってあったかいよな」

『そうなんよ……』


私は玄弥くんを抱きしめながら温まっていると、いつの間にか眠ってしまった。



眠って起きると、まだ周りは眠ってて。

私は玄弥くんを抱えたままの体勢だった。

時間はそんなに経ってなくて。

どうしようって思ってると、お母さんと目が合った。


『あ、おはようございます……』

「おはよう、眠れた?」

『はい、とても気持ちよく』


皆が寝てるので、私たちは小声で話し合っていた。

玄弥くんは起きる様子は無くて、私は安堵した。


『あの、今日は色々ありがとうございます』

「良いのよ。気にしないで。
泣きたい時には素直に泣くのが一番よ」

『……』

「実弥も、玄弥も、いつも泣きたいのを我慢してる子達でね…」

『……』


なんだがわかる気がする。

二人ともお兄ちゃんだから、家族を守って、手伝ってって、責任感を背負っている。

そんな所に惹かれたのだが。


「実弥を、お願いね」

『……はい…』


私は頷いた。

玄弥くんを優しく抱きしめて。

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作者名:やぁと | 作成日時:2021年10月1日 23時

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