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15話 ページ15

Aside


告白から翌日。


「ねぇ、白濱さんってさ、他の人にも股開いてるらしいよ」

「えっ、やだビッチじゃん!」

「宇髄くんの他に居るのかしら?」


はい、朝から現代こそこそ噂話を開催してますよ!!

はぅぅ、それが推しに知られたら私もしかして生きていけないのでは?

えっ、宇髄、お前は私の味方だよね。

伊黒くん、胡蝶さん、こんな奴とつるんでる二人は何も悪くないんです。

なんか話がややこしくなったことが悪いんです。

ちなみに私も悪くないです。何もしてません。

告白を振ったくらいです。


「なぁーんか、お前噂されてっけど。ビッチって」

『うん、それを本人に聞くなバカ。
お前はデリカシーをどこに忘れてきた?』

「オカンのお腹の中」

『そのオカンのお腹の中からやり直してこい?』


と二人で爆笑している。

え?噂?うん、何も気にしてない。興味無いし。


「宇髄くん可哀想」


『ふは、宇髄くん可哀想とか言われてますけどー?』

「お前に不死川を語られない日は無いくらい語られてる俺は確かに可哀想」

『あら、やだ聞こえないわ〜?
ここだけ音が悪いのかしら?』

「生音声だわバカ」

『いやんえっちー』

「お前一度本気で殺すぞ」

『あらやだこわーい!
暴力反対でーす』


とまぁ、本気で拳を構え出してる宇髄くんをどうどうどうと慰めていると、

なんと、推しが登場してきて。


「なんだ宇髄、等々殺すことにしたのか?」

『何元から私殺される予定だったのあらやだー!
まだ遺書書いてないわ〜!宇髄に殺されましたって、遺書』

「ムカつくわ〜コイツ、腹立つわ〜」

「じゃ、殺される前に俺が守ることにしてもいいぜ?」

「お?」

『うっわ、このタイミング』


推しの尊さに私は宇髄の机に伏せた。

だって推しが守ってくれるんだよ?何それ天国。

だけど、それをよく思わない連中はいるわけで。


「えっうそ、不死川くんも?」

「アイツ、色んな人に手出してるの本当なんだ……」

「そんな、川村くんだけじゃなかったんだ……」


あ、あの人川村さんって言うのね。

確かに顔面偏差値高いもんね、そりゃ女子は好きになるわ。


まぁ、そんな空気に推しがおかしく思ったのか。


「なんかあったのか?」

「はっ、コイツ誰かの告白振ったら大事になったらしい」

「はい?」


推しが心底意味わかんない顔してる。

大丈夫、当事者の私もよく分からないから。

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作者名:やぁと | 作成日時:2021年10月1日 23時

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