13話 ページ13
翌日。
朝から学校なので当然家を出ます。はい。
とても眠たい。
「おぉ、眠そうな顔してんな、濱」
『おー、宇髄じゃないの!
ねぇねぇねぇねぇ聞いて、耳貸して』
「あー?」
私より十センチ高い宇髄は、少し屈んでくれた。
そこで私はコソコソ話のように言う。
『昨日ね、不死川くんに好きって言っちゃって』
「ふはっ」
『開き直ることしか出来なかった、ヤバい』
宇髄は耳を離すと、二人で爆笑してた。
「いや、バカ!
お前、マジかよ」
ふははは、と笑いながら進もうとするが、朝から私の方がツボってしまって。
お陰で地面にしゃがみこんでいた。
傍から見ると変な人たちだ。
『ねぇ、待って、ツボった』
「ツボんなよ朝から、うはははははは」
『変な笑い方しないで、今無理』
ふと落ち着いて登校した。
別に早くも遅くもない時間に着いた私たち。
既に伊黒くんと胡蝶さんは着いてて。
「おはよう」
『おはよう胡蝶さん』
私たちはそれぞれ席で荷物を片付ける。
その頃には不死川くんもやって来て。
「はよ」
「あぁ」
うん、声が尊い。
耳が妊娠しそう。
やばいわ、本当、推しがやばい。好き。
『てかさ、やっぱ推しは尊い生き物なんだよ。
ただそこに座って息してるだけでも尊いのにさ、なんで私なんかに笑ってくれるんだろう』
「おーーい、濱〜〜、戻ってこ〜い」
「はは、アイツまたか」
「アイツのあれは病気だと思うが?」
「自覚ありだからなぁ」
なんか、なんか、なんか!
すごいディスられてるが!!
私の心はめげないのです!!!
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作者名:やぁと | 作成日時:2021年10月1日 23時