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だけど、抱きついた状態が急に恥ずかしくなった私は、不自然に体を離してしまった。
やっぱり私は、こういうのに慣れてなくて。
急に我に返ると恥ずかしくなってしまうんだ。
「俺らが付き合ってることは秘密にしておこう。
変に勘ぐられても嫌だし。」
「北山さんや俊哉にも？」
「そう。
だから俺も、Aの部署には近寄らない。」
横尾さんは至って真剣にそう話してるんだろうけど、私は内心ワクワクしていた。
横尾さんなら、やってのけるんじゃないかな。
いわゆる、大富豪の革命みたいなヤツを。
「じゃあ、もし偶然に横尾さんと社内で会うことがあっても、気まずい雰囲気を演じればいいの？」
横尾さんはそんな私の言葉にくすぐったそうに微笑んだ。
さっきまでの堅苦しい表情から一転してのその笑顔に、
私は、胸が疼くくらいに撃ち抜かれた。
きっと横尾さんは、自分がそんな風に萌えポイントを撒き散らしてるなんてことは、全く自覚がないはずで。
そういうのにもまた、私は簡単にやられちゃうんだ。
「じゃあ俺も、Aに会ったら、よそよそしい感じを演じてみる。」
そんな可愛らしいことを言う横尾さんは、今まで見たことがなかった。
この人はいつも私の胸を悩ましく疼かせる、とんでもない人だ。
「だから秘密基地を作らない？」
「秘密基地？」
「そう。
毎晩、こんな風に相談し合える場所。」
…今、毎晩って言った？
毎晩、横尾さんに会えるの？
「部屋でも借りる？
無事、任務を遂行するまでの間。」
「借りる！」
「そこで毎晩待ち合わせて、一緒に夕食でも食べながらミーティングすればいいと思う。」
…素敵！
なんて魅惑的な展開なんだろう。
私と横尾さんは今、とんでもない計画を実行しようとしているわけで。
そう考えただけでワクワクが止まらなくなる。
そうだよね、やられっぱなしとか、私の性分に合わない。
やられたらやり返す！！
「私は何をしたらいいですか？」
「俺の考えを聞いてもらって、冷静に判断してもらえれば。」
冷静に判断…。
そんなこと、私に出来るのかな。
「あと、情報を集めてもらえたらありがたいけど。」
この部署にいたら、とても情報なんて入りそうにないけど、
でも私には、北山さんと俊哉という最強の情報網がある。
この2人を使わない手はない！
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鈴木さん(プロフ) - 失礼しました、素敵な作品です。これからも応援してます。 (2020年12月18日 4時) (
レス) id: 3afdd984d0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木さん(プロフ) - 初めまして。とても面白くて内容もスっと入ってきて幸せな気持ちになれました。横尾担ではないのですがとっても素敵なお話しで作者様も、横尾さんご本人までも好きになりました。他の小説も楽しませていただきます。素敵な咲く日ありがとうございます。 (2020年12月18日 4時) (レス) id: 3afdd984d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆかぺんさん» ありがとうございますm(__)m長い時間かかりましたけど、お付き合いいただいてありがとうございました！またAB型も読んでやってください♪ (2018年12月27日 0時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 横尾渉さん» お返事遅くなりまして申し訳ないです(/ω＼)とうとう完結させていただきました。読んでいただいてありがとうございました！ (2018年12月27日 0時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
ゆかぺん(プロフ) - 完結おめでとうございます。ずーっと読ませていただいて、最後はどうなるのかと思いましたが、ハピエンで良かったです。他の作品のkとmも読ませていただいてました。ありがとうございました。 (2018年12月24日 9時) (レス) id: a438011908 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2018年7月8日 3時
