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そのまま何の予告もなしに、ベッドサイドのリモコンで部屋の明かりを消してしまう。

初めて来たんだよね?この部屋。

何でリモコンの位置とか知ってるの?

先にベッドに潜り込んでは、毛布を半分めくった状態で、

「来ないの?」

とか、含み笑いで聞いてくるあたり、まるで別人のようにも思える。

何でこんなに余裕があるの?

私なんかさっきから、息をするのも苦しいくらいなのに。

そして横尾さんは、この部屋に来た時からずっとかけてた眼鏡を静かにベッドサイドに置いた。

なんだかそれが儀式の始まりの所作のように思えて、私はますます息が苦しくなった。









ベッドの中での横尾さんは(つや)やかで、まるで昼間とは違う人のように思える。

普段、理性的な分だけそのギャップは大きくて、暗がりの中で横尾さんの行動ばかり目で追ってしまう。

「…そんなに見ないでくれる?」

って、恥ずかしそうに言われてしまうくらい。

だって、ずっと見ていたいから。

今夜のことは、死ぬまでずっと記憶に残しておきたいんだ。

だってもう多分、私はこの人以外の人とこんなことをすることは、一生ないだろうから。









自分がこんな気持ちになるなんて、思ってもみなかった。

好きな人と行為の後は、頭の中が余韻でいっぱいになる。

初めから脳内で再生しては、目の前にいる当の本人に抱きついて幸福感を味わってみたり。

横尾さんは優しく抱き返してくれるけど、そのまま首筋に唇を寄せたと思ったら、もう簡単に私を押し倒してしまう。

「これで満足してたらだめでしょ。」

…本当に横尾さんは、昼と夜のギャップが激しすぎる。

「こんな人だとは思わなかった」っていうのは、大体悪い意味で使われる言葉なんだけど、

私は全く逆の意味でそう思ってた。

まさか横尾さんが、こんな人だとは思わなかった。

それは私的にうれしい誤算ではあるんだけど。

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鈴木さん(プロフ) - 失礼しました、素敵な作品です。これからも応援してます。 (2020年12月18日 4時) (レス) id: 3afdd984d0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木さん(プロフ) - 初めまして。とても面白くて内容もスっと入ってきて幸せな気持ちになれました。横尾担ではないのですがとっても素敵なお話しで作者様も、横尾さんご本人までも好きになりました。他の小説も楽しませていただきます。素敵な咲く日ありがとうございます。 (2020年12月18日 4時) (レス) id: 3afdd984d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆかぺんさん» ありがとうございますm(__)m長い時間かかりましたけど、お付き合いいただいてありがとうございました!またAB型も読んでやってください♪ (2018年12月27日 0時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 横尾渉さん» お返事遅くなりまして申し訳ないです(/ω\)とうとう完結させていただきました。読んでいただいてありがとうございました! (2018年12月27日 0時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
ゆかぺん(プロフ) - 完結おめでとうございます。ずーっと読ませていただいて、最後はどうなるのかと思いましたが、ハピエンで良かったです。他の作品のkとmも読ませていただいてました。ありがとうございました。 (2018年12月24日 9時) (レス) id: a438011908 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2018年7月8日 3時

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