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「俺的に、異性と親友になるなんてこと、ありえなかったから。
Aと彼の関係が想像つかなかっただけ。」
確かに私と俊哉の関係は、普通ではないかもしれない。
俊哉は私のことを好きでいてくれて、私も横尾さんが現れなかったら、もしかしたら俊哉を好きになっていたかもしれないし。
人生なんて、何が起こるかわからないから。
だけど次に発せられた横尾さんの言葉で、私はもうこのまま死んでもいいと思えるくらいに幸せな気分になった。
「俺には異性の友人はいないから。
だからAのことだって、最初から恋愛対象に見てた。
この子が傍にいてくれたら、どんなに楽しい人生になるのかな、って。
だから、ずっとAのことが欲しかったよ。」
欲しかった、だって。
横尾さんにしては珍しくストレートな言葉でそう言い切ると、大きく溜息をついた。
「…なんか、言い過ぎた。
暗くてAの顔が見えないから。」
早口でそう言うと、それきり横尾さんは何も話さなくなった。
そんな横尾さんを横に、私はさっきの台詞を脳内で何度も連続再生中。
『ずっとAのことが欲しかった』だって！
まさか横尾さんの口からそんな言葉が飛び出すとは思ってもみなかったから。
意外に横尾さんは私のことを好きだったみたいだ。
しかも、最初から恋愛対象とか。
その日の夜、私達は上手く眠れることが出来なかった。
何度も寝返りを打ってみたり、くだらないことを話したり。
そんなことをしているうちに、朝の４時になり、
「もうこのまま起きとかない？」
とうとう眠るのを放棄した私達は、滲み出した朝日を、窓越しにぼんやりと眺めていた。
コーヒーメーカーから香ばしいコーヒーの香りが流れてきている中、横尾さんはポツリと呟いた。
「今日、出社したら大騒ぎになってるだろうから、覚悟しといて。
Aにも迷惑がかかるかもしれない。」
「私も？
だって私はあんな隔離部屋で仕事してるのに。」
「多分来るよ。
誰かが週末に何してたのかを聞きに。」
神妙な声で横尾さんはそう告げると、
「迷惑かけてごめん。」
って私の頭を何度も撫でていた。
「ごめん」なんて表情、全くしてないくせに。
横尾さんの顔を見てるとわかる。
きっとワクワクしてるんじゃないのかな。
これから起こる、大革命を前にして。
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鈴木さん(プロフ) - 失礼しました、素敵な作品です。これからも応援してます。 (2020年12月18日 4時) (
レス) id: 3afdd984d0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木さん(プロフ) - 初めまして。とても面白くて内容もスっと入ってきて幸せな気持ちになれました。横尾担ではないのですがとっても素敵なお話しで作者様も、横尾さんご本人までも好きになりました。他の小説も楽しませていただきます。素敵な咲く日ありがとうございます。 (2020年12月18日 4時) (レス) id: 3afdd984d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆかぺんさん» ありがとうございますm(__)m長い時間かかりましたけど、お付き合いいただいてありがとうございました！またAB型も読んでやってください♪ (2018年12月27日 0時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 横尾渉さん» お返事遅くなりまして申し訳ないです(/ω＼)とうとう完結させていただきました。読んでいただいてありがとうございました！ (2018年12月27日 0時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
ゆかぺん(プロフ) - 完結おめでとうございます。ずーっと読ませていただいて、最後はどうなるのかと思いましたが、ハピエンで良かったです。他の作品のkとmも読ませていただいてました。ありがとうございました。 (2018年12月24日 9時) (レス) id: a438011908 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2018年7月8日 3時
