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「もう寝ちゃう？」
って、心配そうに自分のおでこをくっつけてくるとか…。
横尾さんそれ、わざとですか？
私が顔を赤くしてる理由はひとつしかないでしょ？
横尾さんとの初めての夜に、過剰に緊張してるせいだよ。
それに気付いててやってるのか、それとも本気でわかんないのか。
どっちにしても横尾さんは、私を惑わす罪な男だ。
「本当に大丈夫ですから。」
「…A、さっきから敬語になってるけど？」
おでこをくっつけたまま、横尾さんはそんなことを聞いてくる。
「もしかして…、緊張してるとか？」
今頃気付いたの？
今までの行動は本気で心配してくれてたってわけ？
…横尾さんはどこまで生真面目な人なんだろう。
おでこはそのままで、横尾さんの両の手のひらが私の頬を包み込んでくる。
「大丈夫、心配しなくていいから。
今日Aに何かするとか、ありえないから。」
ありえないって…、そんなにハッキリ言われると傷つくんですけど。
でも私達は恋愛関係なんだから、ありえないことはないと思うんだけど。
「きちんと、この問題が片付くまでは、中途半端なことはできないし。」
「中途半端って？」
「Aを抱いちゃうことは簡単だけど、それはまだしちゃいけないような気がするから。
俺的には、今のAの状況をなんとかしてあげたいって思ってる。
あんな閑職に追い込まれてるとか。
俺の問題なのにAまで巻き込んで…。」
だんだん横尾さんの声が曇っていく。
ねえ、今すごくいい雰囲気の体勢なんだよ。
おでこをくっつけ合って、頬に両手まで添えられてるのに。
ここまで来たらもうキスするしかないでしょ、って展開なのに、何でこんな話題になってるわけ？
「本当にごめん。
Aのこと、絶対あの部屋から助け出すから。
それまで、あと少しだけ待ってて。」
かなり重めのトーンでそう告げると、横尾さんはそのまま体を離してしまった。
待って…！
真面目な堅物だとは思ってたけど、まさかここまでとは。
今の、絶対キスする場面だったんだけど！？
だけど横尾さんの言ってくれた「助け出す」って単語が、じわじわと後から胸に響いてきた。
ずっと１人だと思ってたから。
前の部署の人はみんな私のことを心配してくれたけど、助け出すことなんて出来なかったから。
「助け出す」ってきちんと言ってくれたのは、横尾さんだけだよ。
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鈴木さん(プロフ) - 失礼しました、素敵な作品です。これからも応援してます。 (2020年12月18日 4時) (
レス) id: 3afdd984d0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木さん(プロフ) - 初めまして。とても面白くて内容もスっと入ってきて幸せな気持ちになれました。横尾担ではないのですがとっても素敵なお話しで作者様も、横尾さんご本人までも好きになりました。他の小説も楽しませていただきます。素敵な咲く日ありがとうございます。 (2020年12月18日 4時) (レス) id: 3afdd984d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆかぺんさん» ありがとうございますm(__)m長い時間かかりましたけど、お付き合いいただいてありがとうございました！またAB型も読んでやってください♪ (2018年12月27日 0時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 横尾渉さん» お返事遅くなりまして申し訳ないです(/ω＼)とうとう完結させていただきました。読んでいただいてありがとうございました！ (2018年12月27日 0時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
ゆかぺん(プロフ) - 完結おめでとうございます。ずーっと読ませていただいて、最後はどうなるのかと思いましたが、ハピエンで良かったです。他の作品のkとmも読ませていただいてました。ありがとうございました。 (2018年12月24日 9時) (レス) id: a438011908 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2018年7月8日 3時
