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私が返答に困っているのに気付いたのか、
「あ…、別にそういう意味じゃないから。
疲れたら仮眠してもいい、的な意味で言ったんだけど。」
って、横尾さんはあっさりと訂正した
びっくりした…。
最近の横尾さんはやけにスキンシップが多いし、いつもより大胆になってきていたから、
つい、そっち方面のお誘いかと思っちゃったじゃん！！
いくら今は素な横尾さんだといっても、真面目でお堅いのはベースなんだと思う。
でも、本当に全く下心なくあんなことを言ったんだとしたら、それはかなり罪な人だ。
「ここ、家具付マンションだから、寝具はもちろん、食器や調理道具なんかもある程度は揃ってるんだよね。」
「じゃあ、あの中華鍋も？」
「あれは持ち込んだ。」
「自分の中華鍋を？」
「そう。
Aには最初にチャーハンを食べさせたくて。
ここのフライパンより、使い慣れた鍋の方がいいだろうと思って、持ってきた。」
…可愛い。
私にチャーハンを食べさせたくて、わざわざ中華鍋を持ち込むとか。
意外に横尾さんもはしゃいじゃってんだ、って思ったら、愛しさが溢れて止まらなくなる。
「何か食べたいものがあったら、リクエストしていいよ。」
そう言いながら、クイッと眼鏡を押し上げたその指に視線が釘付けになった。
細くて綺麗な指。
この指でいつも横尾さんは私の頬を撫でるんだ、って思い出したら、急に恥ずかしくなった。
「横尾さんって、最近眼鏡が多くない？」
「最近、視力が落ちたから。
…嫌？
眼鏡とか。」
珍しく弱気な感じで尋ねてくる横尾さんに、母性本能が疼く。
嫌なわけないじゃん！
むしろ大歓迎なのに！
「大好きです、横尾さんの眼鏡。
できればずっとかけていて欲しいくらい。」
思いの丈をぶつければ、横尾さんは苦笑いで、
それでいて恥ずかしいのか、プイッと向こうを向いてしまった。
…ヤバいものを見てしまった！
あの横尾さんが照れてる！
何言っても表情ひとつ変えないようなクールな横尾さんが、私に眼鏡を褒められただけでこんなに照れるんなら、
私はこの先、横尾さんを褒めちぎるだけの人生を送りたい。
だけどこの部屋は私たちの秘密基地。
誰にもバレてはいけない場所。
だから、帰る時も時間差でバラバラで。
「本当は送ってあげたいんだけど。」
申し訳なさそうにそう言う横尾さんを残し、後ろ髪を引かれるような思いで部屋を後にした。
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鈴木さん(プロフ) - 失礼しました、素敵な作品です。これからも応援してます。 (2020年12月18日 4時) (
レス) id: 3afdd984d0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木さん(プロフ) - 初めまして。とても面白くて内容もスっと入ってきて幸せな気持ちになれました。横尾担ではないのですがとっても素敵なお話しで作者様も、横尾さんご本人までも好きになりました。他の小説も楽しませていただきます。素敵な咲く日ありがとうございます。 (2020年12月18日 4時) (レス) id: 3afdd984d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆかぺんさん» ありがとうございますm(__)m長い時間かかりましたけど、お付き合いいただいてありがとうございました！またAB型も読んでやってください♪ (2018年12月27日 0時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 横尾渉さん» お返事遅くなりまして申し訳ないです(/ω＼)とうとう完結させていただきました。読んでいただいてありがとうございました！ (2018年12月27日 0時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
ゆかぺん(プロフ) - 完結おめでとうございます。ずーっと読ませていただいて、最後はどうなるのかと思いましたが、ハピエンで良かったです。他の作品のkとmも読ませていただいてました。ありがとうございました。 (2018年12月24日 9時) (レス) id: a438011908 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2018年7月8日 3時
