9story「俺の本音」轟視点 ページ11
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轟「…お前、名前なんて言うんだ？」
俺は何となく気になっていたこいつに、名前を聞いた。
そうしたら、思いがけない答えがかえってきた。
『チノです。“香風 チノ”です。』
俺は一瞬頭が真っ白になった。
轟「…は？」
そんなわけがない、コイツが？この女が？
もしそうだったとしたら何で、コイツがこのヒーロー科にいるんだ…？
山のように出てくる疑問に頭がついていけず、
俺は立ち尽くしていた…。
『え、えと…あの…大丈夫ですか？カバンが…;;』
俺はハッとなり落とした香風から鞄を受け取る。
でも、本当に…、コイツが…、
“チノ”なのか……？
でも、同じ名前の奴なんていくらでもいる…。
俺はコイツが、小さい頃に沢山遊んで、あの幸せな時間をくれた『香風 チノ』なのか、俺は全く見当がつかなかった…。
迷子になってた香風をクラスに連れて行くために、
俺はクラスへと案内した。
時間的にも丁度いい時間帯だったから、俺も香風を連れてクラスに向かう事にした。
チ『あの…轟さん…？』
突然チノは俺に声をかけてきた。
轟「…なんだ？」
チ『…あ、あの…轟さんは何でこのヒーロー科に入ったんですか？』
まぁ本当に、コイツが小さい頃に一緒に遊んだ
『香風 チノ』なのか確かめる為に、俺は足を止めてチノの目を見てこう答えた。
轟「俺は…小さい頃にある女の子と遊んでたんだ…
だがある日突然、その子は俺の前から姿を消した…。」
チ『…。』
香風は真剣に俺の話を聞いていた。
轟「…結局アイツは、まだ見つかってない…。
だけどだからって、止まってはいられない。」
チ『…！！』
轟「弱いままの俺じゃ、アイツは守ることは出来ない…。だから、俺はアイツを守る為に…アイツを救う為に此処に入った！！」
チ『…。』
轟「だからっ…俺はアイツを…。」
チ『それ以上は言わなくて良いですよ。』
言葉を続けようとたら、香風は俺の口に手を添えてきた。
チ『…すごく大切な人なんですね。』
彼女は優しい口調でそう言った。
チ『…そうゆう気持ち、分かる気がします…。』
チ『…実はですね、本当は私、初めはヒーローになりたい。なんて一つも思ってなかったんです…。』
轟「…え」
本当の本音を明かした香風に、俺は動揺を隠しきれなかった。
チ『でもですね、ある理由がきっかけで、ヒーローになりたいっていう想いが強くなったんです！』
目を輝かせて言う香風は、夢見る少女そのものだ。
轟「…あ。」
話しながら歩いていたからか、いつの間に俺たちは1-Aに着いていた。
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燐咲 - 宇田川が宇陀川になってます！！！！！！！！！(^^; (2019年3月5日 21時) (
レス) id: 4a651571f9 (このIDを非表示/違反報告)
k-l - イゼッタ様 ふっふっふ……よく分かりました(・∀・)ニヤニヤ (2018年10月17日 7時) (レス) id: 59a7fef90e (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - 作者の好みはクーデレと見た。 (2018年10月17日 0時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
k-l - 受験勉強辛い…(泣) (2018年10月11日 17時) (レス) id: 59a7fef90e (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年9月28日 22時
