30. ページ30
.
「お疲れ様でした〜…」
春樹「お疲れ」
「あ、成瀬さん、お疲れ様でした」
春樹「駅まで送るよ。すぐそこだけど」
「ありがとうございます」
割と遅い時間まで入る私と成瀬さんは、アップ時間がかぶる事が結構あって
その度にこうして駅まで送ってくれる
ほんの5分程度の間に、花音と東条くんの話だったり、サークルの話だったり。
年上だけど砕けた喋り方で許してくれるから気が楽だった
春樹「今度の日曜日映画行かない？2人で」
「あぁ…日曜日はちょっと予定が…すみません」
春樹「あ。そっかそっか、わかった。また誘う」
「お願いします〜」
駅で成瀬さんと別れて、電車に乗って数分で自宅の最寄駅に着く
時刻は23時半前
夜道にちらほら行き交う人に紛れて歩いた
『A』
駅から少し歩いたところで、後ろから私を呼ぶ声がして振り向けば
「壱馬？」
パーカーのフードをかぶった壱馬
「なにしてんの？」
『何って。危ないから夜道。』
「迎えに来てくれたの？」
『そうだけど』
「優しいね壱馬」
『好きだからね』
「…」
時がたっても私に注がれる気持ちに、返す言葉が無かった。
『…わかってっから。黙んなよ』
「ごめん…」
私の横を歩く壱馬と微かに指先がぶつかる
『最近遅くない？バイト終わんの』
「うん、まぁ。お金貯まったら一人暮らし始めようかなぁって」
『は？』
私がそう言ったとき、壱馬がピタッと足を止めた
『なんで？』
「なんでって…お父さんもお義母さんも私と壱馬2人いたらご飯の時間もバラバラで大変じゃん？私今年で21だし…そろそろ一人暮らししようかなって…」
『…嫌って言ったら？』
「嫌って言うの？」
『嫌』
そう言った壱馬は、私の手を掴んだ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 506人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぬう(プロフ) - おこめさん» 他の方の作品を盗んだ事はございません。ご不快なようでしたら申し訳ございませんが、こちらの作品ページは閉じて下さいませ。 (2022年7月4日 19時) (
レス) id: e513f955a5 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 題名の月下美人、同じ題名で臣くんのお話書かれてる方いらっしゃるのですが大丈夫ですか、、、？ (2022年7月3日 16時) (レス) id: dc9901e6d9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぬう
| 作成日時：2022年7月1日 23時
