月下美人

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花音「お待たせ！」

小走りに駆け寄ってきた花音はいつもより気合入った格好してて
髪の毛もアレンジされてて可愛い

「いこっか」

花音「うんっ」

2人で待ち合わせの場所に行くと、東条くんも成瀬さんも既に待っていた

「あ…すみません遅くなって」

春樹「いいよ、どこいこっか」

にこっと笑う成瀬さんの反対側で、

花音「お、おはよう東条くん…」

東条「おう…」

さっきまでの笑顔はどこに行ったのか、ガッチガチに緊張した花音

口パクで"頑張れ"って伝えてみたけど、泣く前の子供みたいに眉をハの字にしてプルプル首を横にふる


春樹「花音ちゃん緊張しすぎじゃないの？あれ」

「すごい顔ですよね」

春樹「まぁ。でも東条も今日は緊張してるみたいだよ」

「そうなんですか？」

春樹「うん、さっき緊張するって言ってた」

成瀬さんと話したコソコソ話を今すぐ花音に伝えてやりたい

大丈夫だから自信持ってって言いたい！！

ぎこちない微妙な隙間をあけて歩く2人の後ろを成瀬さんと2人で歩いた

春樹「東条、花音ちゃんのこと気になってたらしくてさ、花音ちゃんと普通に話せたらいいんだけど…」

花音〜〜〜！！！
花音行け〜〜〜！！！

いくら後ろから念を飛ばしても距離が縮まらない2人
まぁ、そりゃそうなんだけど


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