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dt side
iw「それでは始めましょう、筋トレサドンデスー!!」
という訳で今回も、(何人か物凄い渋い顔をしているものの)全員がこの場に集まり、照の高らかな宣言とともにひたすら己の肉体と向き合うことになった。
ルールは単純、照が先導する筋トレに最後までついていけた者が優勝である。
と言っても、照のペースにまともについて行けるのはごく一部の人間に限られる。
案の定、初めて参加したラウールくんは早々に悲鳴を上げた。
しかし、彼は相当な負けず嫌いらしく、粘りに粘って食らいついているから、俺は目を見張った。
結局、ラウールくんに先立って、翔太と阿部ちゃんが最初に落ちた。
nb「あーーーもう無理!ギブ!」
ab「俺もー!てかラウール何なの?!天才なの?!」
ふっかはまだ多少余裕がありそうだけど、黙々と筋トレするのには向いていないのか、もはやふざける方にシフトしている。
康二とめめも互いにぎゃいぎゃい言いながら気を紛らわそうとしているけれど、そろそろ限界だろう。
もしかしてラウールくん、頭が切れるだけじゃなくて身体能力まで高いのか…?
俺がいうのもなんだけど、初めてでここまで出来るなんて、見込みがありすぎる。
負けてられない、なんて、身体を支える腕に力をこめる。
この勝負は大体、最後は佐久間と俺の一騎討ち。
まさかこの前加入したばかりのラウールくんに負けるなんて、俺のプライドが許さない。
sk「っしゃあああまだまだーー!」
予想通り3人が残った時点で、佐久間も同じ気持ちなのか、俺に視線を投げてきた。
しかし、そこからは暫く膠着状態が続く。疲れもピークに達し、流石の俺でもそろそろきつくなってきた。
iw「終了ー!そこまでー!」
もうダメか…と思ったその時、照の声がかかった。
驚くべきことに、結局3人ともが脱落しないまま、すべてのメニューが終わったのだった。
sk「まーじー?!」
iw「お前すげえな…」
ru「てへへ」
一躍トップ3の座を掴んだラウールくんに、一同改めて尊敬の目を向けざるを得なかった。
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作者名:わかめ | 作成日時:2020年10月2日 3時