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マリアたちは水滴の滴る不気味な洞窟の中を、上に向かって黙々と歩を進めていく。
────やがて、パッと明るい光が目に飛び込んで来たかと思うと────
『ねえ見てみんな!!!これって──!!』
「「な、なんだこれ…!?」」
そう。3人の目に飛び込んで来たのは、枯れてしまった花畑…のようなものが広がる大地と、その横には細々しくも流れの勢いが強い川が流れていた。
やはりこの山は活火山のようで、自分たちが立っているこの大きく窪んだ山の頂上────カルデラと呼ぶらしい────は、おそらく、かつて噴火した際にできたものだろう。
『なに、ここ…?こんな所にネックレスがあるとでも言うの…?』
するとウィルが、
「嗚呼。そうだとしか考えられない、確かに水の流れはあるし、火山だから溶岩だってあるだろう。でも────」
考えるべきはそこからだった。
「でも、溶岩はどうやったら地上に出てくるのか───そこが問題だな。」
と、ジャックは付け足した。
確かに、以前噴火してから数百年は経っているのか、もう溶岩は全て地下に埋まってしまっている。
すると、
『あそこになにか、ある───!』
何かを見つけたマリアは一歩一歩、それに向かって歩いていく。
ちょうど枯れた花畑の真ん中辺りにあるそれは、光る箱だった。そしてその上には、台座のようなものがあった。しかし、力づくで箱を開けようとしても箱が硬すぎて開きそうにない。
『見て!ジャック、ウィル!』
あとから走ってきた2人にもそれを見せる。
『これって、この上に水晶を置けば箱があくんじゃないかな…!?』
2人は箱をじっと見つめると、同時に頷いた。
『じゃあ…置いてみるね…』
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ぷりん(プロフ) - こんばんは! とても面白いので是非更新頑張ってください!!応援してます^_^ (2020年2月8日 22時) (レス) id: e42d8623cd (このIDを非表示/違反報告)
sakura(プロフ) - さらさん» さら様コメントありがとうございます!更新亀速度ですが見守ってやって頂けると嬉しいです!今必死にストーリー考えてます笑 (2018年5月10日 0時) (レス) id: fb27786827 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!凄く面白いです!続き楽しみにしてます!頑張って下さい! (2018年5月8日 11時) (レス) id: 6858dbe52c (このIDを非表示/違反報告)
sakura(プロフ) - monicaさん» monica様(≧∇≦)コメントありがとうございます!!ゆるゆるとした更新ですがこれからも見守ってやって頂けると本当に嬉しいですヾ(*´∀`*)ノ (2018年2月13日 0時) (レス) id: 27f62fb8c2 (このIDを非表示/違反報告)
monica - 凄く面白いです!頑張ってください! (2018年2月3日 23時) (レス) id: 86b5e7a233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:°sakura。 | 作成日時:2017年12月20日 22時