わたしたちの休み時間

いたって本気 ページ4

『北斗ー！今日こそ私とお付き合いしてくださいっ！』

北「……。」

『え、無視？沈黙はおっけーと捉えても「いいわけねぇだろ。」』




ですよねー。


今日も普段通り休み時間になれば北斗に愛を囁…いや、
独り言なんですけどね。ほとんど。



前を向いて小説かなんか読んでるのかな？

椅子の背にもたれて少しこちらに近づいた後頭部すら愛おしい。



そんな後ろ頭に恒例のようになった告白をしてはみたものの、
北斗は聞き慣れてしまったのか、なんの反応も示さなくて。



もしかして今さら恥ずかしいけど本当はおっけーしたいんじゃない？！

なんてめでたい思考を発揮したけど、
どうやら本当に違うみたい。ちぇー。




北「毎日のように言うけどさ、それ。」

『失礼な！毎日言ってるからね！』

北「…あぁ、そう。」

『心底疲れた顔しますね！その顔も可愛いよ！』

北「はいはいどうも。よくもまあ飽きずにやるよね。」

『だって万が一おっけーしてもらえるかもしれないじゃん。』

北「万が一？億に一の間違いでしょ？」

『でもゼロじゃない！やったー！！』

北「…ごめん、うそ。ゼロだわ。」

『え、上げて落とすやつ。』

北「上げた気ねぇよ…。」




そんなガックリ項垂れないでよ。

毎日言うけどなんとなく言ってるわけじゃないのよ。




『ほくとほくと、』

北「今度はなに？」

『すき！』

北「ご自由に。」

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