わたしたちの休み時間

理想のツンデレ ページ3

『私思うにさ、』

北「えらく改まってんな。」

『ツンとデレの黄金比はやっぱり7:3だと思うの。』

北「真面目に聞いて損した。」




北斗ってば絶対にツンデレでしょ？※私調べ


けどさけどさ

私はこの数ヶ月、毎日好きだと言ったところで
北斗がデレてるところなんか一度も見たことがなく。




『たまにはデレてくれてもいいと思うんだけど。』

北「そもそも俺がお前にデレる理由がないもん。」

『だってほくちんそろそろ私のこと好きでしょ？』

北「は」

『ごめんなさい調子に乗りました本気で睨まないでかっこよすぎる』

北「なぁ誰かこの席替わってくれよ。」









『それでね、いつもは絶対言ってくれないのに
急に好きとか言ってくれてね！』

北「さっきから俺は何を聞かされてるの？」




休み時間15分のうち14分、私の理想のツンデレ論をマシンガンのように語って。

北斗は律儀にもそれに最後まで付き合ってくれた。



もうあと何秒かでチャイムも鳴る。




『でもたとえ10割ツンでも北斗のこと大好きって話。』

北「結局そこなの？さっきまでの14分心底どうでもいい時間だったじゃん。」

『え、まってじゃあ今のは？』

北「え？」

『今のはどうでもいいわけじゃないってことですか！！』

北「訂正します。全部どうでもよかったわ。」

『むぅ、』

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