わたしたちの休み時間

私にとっては大きな一歩だ ページ16

『あとほくてぃー可愛すぎるけど帰り道誘拐されたりしないか心配してた。』

北「少しでも聞こうかな、なんて思った俺が間違ってたよ。」

『本当に帰り道気を付けてね！人の多いところ通るんだよ？
なんだったら家まで送ってあげ「お前が危ない。」


…へ？』




お前が危ない？


おま、



私…？




まさかそんな、



北斗を送り届けた私の帰り道が危ないって！？！？




『私の心配してくれるの！？嬉しい！やっぱりほくにゃん私のこと好きになっ「俺にとってお前が一番変質者だから。」』




そういう意味ですよね。


まさかそんな少女漫画みたいな展開、

私たちの仲じゃ起こらないですよねー。



わかってましたとも。

だけど一瞬の夢をありがとう。




『まあなんにせよ、一見そうじゃなさそうな人がおかしい人だったりするから
夜遊びとかしちゃだめだからね！』

北「お前見てると本当にそうだなって思うよ。」

『うん？なんか不名誉だぞ！』




北「…お前も一応気を付けてね。」

『え…、なに急に！やっぱ心配してくれるんじゃん！北斗大好き！！』

北「お前を捕まえるお巡りさんが可哀想だから。」

『私が不審者になる心配！？』

北「人様に迷惑をかけないよう“気を付けてね”。」

『気を付けてってそっちかーい！』

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