わたしたちの休み時間

たすけて北斗くん！ ページ2

『ほくとさん大変です。』

北「今度はなんだよ。」

『しゅくだいやってくるのわすれました。』

北「ご愁傷さま。」

『見捨てないでー！！』



たった15分。

それも一日に数回しかない。



そんな貴重な時間に私は何をしているのか。




『北斗優しいね。すき。』

北「お前写さないならノート返せよ。」

『写しますごめんなさい。』




一心不乱にノートを写さなければ、私は次の時間にしんでしまう。
担当が松岡先生なのだ。

宿題忘れたなんて、その後が怖すぎる。



なのに私の口はよくしゃべる。

だって見て、これ。


北斗の字めちゃめちゃ綺麗。このカクカクした感じも可愛くて仕方ない。



書いた字すらも愛おしいなんて相当やばいよね。
こんなこと思ってるなんてばれたらドン引きされちゃうかな？

まぁ私のほくたんはそんな顔も可愛いんですけどね！！




北「さっきから全部口に出てるしすでにドン引きもしてる。
あと俺はお前のじゃない。」

『まさかほっくん…私の心が読めるの…？！』

北「今口に出てるって言ったばかりなのに聞いてなかったの？本当にばかだね。」




『ねぇ北斗、このノート記念にもらっていい？私のあげるから。』

北「お前ノートのまとめ方下手そうだから嫌。」

『え？わかる？恥ずかしい…。』

北「お前の普段の言動の方が恥ずかしいわ。」

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