その2 ページ38
『ほくたんはやさしいのかサドなのかどっちなの、』
北「この状況はどう考えてもやさしいよね。ちゃんと感謝して。」
この状況、というのは一緒に保健室へ向かっている今のこの状況のことなんだけど…
私は北斗の隣を並んで歩いてるわけでも、
彼に手を引かれているわけでもなく。
『北斗の背中あったかい。いいにおい。すんすん。』
背負われている。
北「落とす。」
『ぎゃあやめて！ごめんなさい！』
教室を出てたった数メートルのところで私の三半規管はしんだ。
しゃがみ込んで歩けなくなった私の前にいきなり広い広い背中が現れたのだ。
いつも授業中に穴が開くほど見ているから、見間違えるわけないんだけど…
まさか北斗がそんなことしてくれるなんて思っても見なかったから思考は完全に停止。
え、まって
どういうことなの、
『ほ…ほくとさん…？』
北「しゃがんでるんだから早く乗って。うさぎ跳びするとでも思ってるの？」
『っの、乗ります…！』
というわけで今に至る。
私なんか乗っちゃってほくたん折れちゃわない？おねーたん心配…
とか思ってたけど、
案外がっしりしている…。
いや、肩が広いのは知ってたけど、
背中にちゃんと筋肉が着いてるし全くふらつかない。
普段感じてる男の子って感じじゃなくて、男の人って感じで…
どうしよ。
こんなにぴったりくっついてて、
絶対伝わっちゃってるよね。
自分でもうるさいくらい聞こえているんだもの。
北「思ってたのより軽い。菓子パンばっか食ってるからだろ。」
栄養足りてないんじゃねぇの？
って、知らないふりしてくれるのはさ、
もう全く望みがないからなのかな。
『ねぇほくと。』
北「なに？」
『すきだよ。』
これで最後に
北「…元気なとき聞かせろ。」
させてもらえなかった。
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綾鷹(プロフ) - ぽーちゃんさん» なんと…！嬉しい…！(；；)ありがとうございます！これからも楽しんで頂けるように頑張ります！ (2019年7月16日 14時) (
レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
ぽーちゃん(プロフ) - 本当に最高な作品です！もう数えきれないほど見返してしまいました笑これからも頑張ってください♪ (2019年7月15日 21時) (レス) id: b606000529 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - すずかすてらさん» こちらこそご希望に沿えずにごめんなさい…。こんな拙い話を読んでくださってありがとうございます、これからも頑張ります！ (2019年5月12日 22時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - なべほくさん» ありがとうございます！更新を喜んで頂けるの嬉しい…！(;;)できるだけ早く続編を上げられるよう頑張ります！ (2019年5月12日 22時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - 美香さん» 前回更新日を確認してちょっと慌てました(笑)いつも読んでくださってありがとうございます！なんて嬉しいお言葉…！続編も好きになって頂けるよう頑張ります！！ (2019年5月12日 22時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾鷹
| 作成日時：2019年2月28日 18時
