その3 ページ25
北斗視点
北「っ、A！？」
教室を出て数歩のところで、机か椅子なんかが倒れたような派手な音がして。
慌てて戻ったらAは転んでて、座ってたはずの椅子と机も倒れてる。
『いっ…てて、』
寝起きなのに、俺が急かしたから…
北「ごめん…。」
『え？いや、私がドジだっただけだよ。
だいじょぶだいじょぶ。そんな顔しないで。』
慌てて追いかけようとして、くらっときたみたい。
起き上がるのを手伝うと、少しだけ赤くなった膝が目に入って。
ごめんと謝る俺の頭を、Aは
よーしよしよし、ほくはいい子ですよ〜。ほーらほらほら。
なんてガシガシ撫で回した。
『？…嫌がらないの？』
されるがままの俺を不思議そうに見上げて、
『…な、に？なんかへんだよ、』
ずっと合ったままだった目を、
お前は俺より先に逸らした。
倒れてるお前を見て肝が冷えた
ごめんね、痛かったよね
そう素直に言えたら
お前とどんなふうになれるんだろう、
お前がくれる好き、って言葉に
俺も。
なんて言えたら…
北「ほっぺたに腕のあとついててダセーよ。」
『え、うそ！？とって！！』
北「とれるかばか！」
震える唇から出せるのは、結局こんなもんばっかり。
おまけ。
『ねぇねぇ〜、んふふふ〜。』
北「え、気持ち悪い。なに。」
『さっき呼んでくれたね。私いま最高にハッピーだよ。』
さっき？
……あ。
“A…たん、”
っ、まさかこいつあれ聞こえて…！？
北「あ…あれはちがっ、」
『倒れた私にAー！って駆け寄るほくとまんめちゃくちゃヒーローだった〜！』
北「は…？」
よかった…。そっちか。
いや、そっちもそっちで恥ずかしいけど。
咄嗟のことだったから…。
つーかそんなAー！なんて言ってねぇし。
まぁあほみたいに喜んでるからいいか。
『やっぱり北斗好きー！世界一大好きー！！』
北「…そうだね、はいはい。」
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綾鷹(プロフ) - ぽーちゃんさん» なんと…！嬉しい…！(；；)ありがとうございます！これからも楽しんで頂けるように頑張ります！ (2019年7月16日 14時) (
レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
ぽーちゃん(プロフ) - 本当に最高な作品です！もう数えきれないほど見返してしまいました笑これからも頑張ってください♪ (2019年7月15日 21時) (レス) id: b606000529 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - すずかすてらさん» こちらこそご希望に沿えずにごめんなさい…。こんな拙い話を読んでくださってありがとうございます、これからも頑張ります！ (2019年5月12日 22時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - なべほくさん» ありがとうございます！更新を喜んで頂けるの嬉しい…！(;;)できるだけ早く続編を上げられるよう頑張ります！ (2019年5月12日 22時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹(プロフ) - 美香さん» 前回更新日を確認してちょっと慌てました(笑)いつも読んでくださってありがとうございます！なんて嬉しいお言葉…！続編も好きになって頂けるよう頑張ります！！ (2019年5月12日 22時) (レス) id: f953e13246 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾鷹
| 作成日時：2019年2月28日 18時
