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『最悪…』
放課後
運悪く、担任の先生に捕まった私は
「ボランティアだと思って!」と
よく分かんない雑用をさせられた。
おかげで
帰る頃に外は真っ暗。
髪を触った風は
なんだか生ぬるい。
『なんか、気持ち悪っ…』
なんとも言えないあたたかさが
私の背筋をなぞり
肩がブルッと震えた。
駅までの道は街灯も少なく
この時間ともなれば
学生どころか
サラリーマンだって
ほとんど歩いていない。
……え?
今、そこの電柱…影が揺れた?
『いやいや、気のせい気のせいっ』
いくら暗いからって
高校生にもなってビビるなんて
私もヤバいな…。
ー ザザザッ…
『……っ、』
いや、気のせいじゃない。
…今、たしかに何か動いた。
Aこわい、たすけて
急いでカバンから取り出した携帯で
慌てて大毅にメッセージを送る。
…って、大毅
今日休んでるんだった!
……どうしよっ、
既読がつかない画面に
急に怖くなり
自然と早歩きになる。
ー ザザザっ…
それとともに
黒い何かが
私のあとを追ってくる。
怖い、
怖い怖い怖い怖い、
誰か助けて、
「……おいっ!」
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黄色ジャスミン - 更新がんばってください! (2018年10月19日 9時) (レス) id: 9755a278a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小島美奈 | 作成日時:2017年6月11日 14時