2話 ページ3
とにかく、頑張った。
定時になんとか間に合わせ、家に向かう。
いつも、待ち合わせの時はなぜか、わたしの家だ。
中堂さんいわく、俺の家にあんまり呼びたくない
とのことらしい。
なぜか、知らないけどーーーーー
(やっぱり別れ話だ。覚悟しとこう。)
そうだ。もともと中堂さんがわたしなんか好きになるはずないんだ。
年の差だってあるし。
別に特別も普通にも可愛いわけじゃないのに。
可愛いだけなら、三澄さんとか東海林さんの方が絶対良いし。
良くない事がぐるぐる回る。
家に戻り、カレーを作り始める。
自慢じゃないけど、カレーには自信がある。
と、いっても野菜と肉切って市販のカレールーいれた、普通のカレーなんだけど。
もうそろそろ出来るなというタイミングで、インターフォンが鳴る。
いそいで向かうと中堂さんがいた。
A「あっおかえりなさい」
中堂「おう。ーーーーカレー?」
A「うん。やだった?」
中堂「すき。」
A「良かった。」
たわいもない、会話をしながら部屋に向かう。
A「中堂さーーんカレーどのくらい食べますか?」
中堂「あー。大盛」
A「らじゃです。」
机に並べる、そして真ん中にお酒を並べる
中堂「おっおい。呑むのか?」
A「えっだって、三澄さん達と呑む約束してたら呑みたくなっちゃって。。中堂さんも今日は付き合ってください!」
中堂「ぁあわかったよ。」
ビールを手にとり、缶をあてる。
A「ーーーーで、何の用ですか?」
中堂「は?用??」
A「だって、何か私に言いたいことがあるんじゃないですか?大丈夫です。覚悟は出来てます。」
中堂「覚悟!?ーーーまぁいいや。もうちょっと待ってろ。」
と、中堂さんはカレーを食べ進める。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
A「で、なんでひょうか。」
中堂「お前、酔いすぎだ。」
A「しらばっくれないでください。別れ話でしょ????」
中堂「は?なにいって」
A「だって、私中堂さんに好きになってもらえる要素ひとっつもないじゃないですか。」
中堂「はぁ。水持ってくるからちょっと待ってろ」
A「うん。」
水を中堂さんから、受け取り一気に飲み干す。
うん、落ち着いた。
中堂「ちょっとこっちこい。」
A「?なんですーーーー」
中堂さんに抱きしめられた。
ぁあ、あの時と同じであったかいな。
そんなことを思った。
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よしまる(プロフ) - みりさん» ありがとうございます! (2018年2月10日 16時) (レス) id: d8ae1f88a1 (このIDを非表示/違反報告)
みり(プロフ) - このお話の中堂さん最高です。応援しています! (2018年2月9日 19時) (レス) id: 4de01ffaab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:jyuntaka | 作成日時:2018年2月5日 1時