純粋ちゃんと年上キラー3 [JM] (ページ16)

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「うん、もうちょっと考えないと、絶対自分で気づくよ。」

控えめに入ってきたユナの言葉に、目頭が熱くなる。

「もうちょっとって、何。私、充分考えてるよ、？これ以上、何すればっ…｣

「A…」

「それに、もし気づいてない事があって、、自分で気づかないといけないのは？気づいてどうなるの、！」

ああ、ホントだ。
グクが言ってたのは本当のことだったんだ。

何で何でって泣きじゃくって、
完全に小さい子供だ。

まだ、私は大人になれていない。

「A。」

「グク、」

「変わるんでしょ？」

「っ…！！」

今度はふっと、甘く笑う。

子供の成長を見守るような、
暖かくて、愛おしい色をした瞳で。

「気づかなきゃ、変われないよ。A、このままじゃ一生子供のままだ。」

「でも…！」

「俺たちがいる。」

グクはいつもそうだ。
クリクリで、大きなその瞳は、いつだって揺るぐことがなかった。
ただひたすらに真っ直ぐで、
俺は大丈夫だって、訴えかける目。

迷子になって私が泣きじゃくったって、
いつだって真っ直ぐで。
その目を見ただけで大丈夫だって思えた。

眩しいな。
ずっと前から隣にいるはずなのに、
いつも彼を見失いそう。

いちばん近くて、いちばん遠い。
キラキラした笑顔で、手を差し伸べる。

まだ何も分かっていないけど、
目の前の2人を見て、大丈夫だって思ったんだ。
私は変われるって。
私だからじゃない。2人がいるから、そう確信出来た。

「…ありがとう、」

涙を拭って、まだ震える声で素直にそう、言った。
たったそれだけの事なのに、目の前の2人は満足そうに笑うから。

私、変われるんだ。

やっと落ち着いてきた涙がまた込み上げてくる。

「ちょ、A〜！泣きすぎ！！」

「あーあー、こりゃ目はれちゃうね、まだ授業あるのに。」

「…あ、サボっちゃう？」

「単位は？」

「私とAは優秀なのでよゆーだよ。」

「俺はー、まぁなんとかなる！！よし、サボろ！」

「いいね、久々に3人で出かけよう！ほら、だから泣き止んで。」

「う、うんんんん〜っう、｣

「わー！なんでまた溢れてるの！！」

私、なんて幸せなんだ。
こんな素敵な友達がいて。

こんなんじゃ、さっきのありがとうだけじゃ足りないよ、

まだ何にも分かってない。
でも勝手にジミン先輩とのことを終わらせちゃいけない。
まだ私が気づかないといけないことがあるんだ。