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そうだ、そうだった。
もう先輩に近付かないって決めたんだった。

グクにも言ったや。
なんだ、めっちゃ矛盾してるじゃん。

これでいいんだ、むしろ嫌われた方がいいのか。




「お、おいジョングク、なんかコイツ血迷ってない…?」

「血迷ってるけど否定しなかったよ。」

「は?何やってるの?」

「いやいや、否定したら俺がヒョンの肩持つことになるよ。」

「まじか、お前まだ、…図太い。」

「殴るよ。」




意気地無しの私に相応しい振られ方。
むしろしっくりくる。

そうだ、どんな形であれ失恋はみんな辛いんだ。
耐えればへっちゃらさ!


「頑張れ…」

「誰にエール送ってんの。」

「自分。」



頑張れ、私。





「え、えまじで言ってるの?テヒョナ先輩も私も気まづすぎなんだけど。」

「ごめんユナ…でも少しだから。相手は遊び人でしょ?私が勝手に失恋するだけだから大丈夫だよ。」

「おーまえマジで言ってるかぁ。」


ユナは頭を抱えてしまった。
あれ、、正論言ったつもりなんだけど…。



「A、ヒョンはずっと前から遊びはやめてるよ。」

「…………………え?」


思わず口に運び途中だったスプーンをピタッと止めた。
ご飯ではなく、グクの言葉を先に飲み込む。

それでも私の脳は受け止められなかったようだ。


「今、なんて…」

「だから、もうヒョンは女の子と遊んでないの。」

「結構前からね〜」

「そ、そうなんだ…」


へ〜なんて、マヌケな声しか出ない。
けど、脳内ではきちんと騒いでいる。


え、じゃあもう先輩は遊び人じゃないの?
結構前ってどのくらい??
海?は最近…
で、デート?
あとは…ユナとテヒョン先輩がつきあっ………


「付き合ったから?!」

「えっ?!何急に大声出さないでよ!」

「ご、ごめん…結構前ってユナ達が付き合ってから?」

「時期的に…?多分付き合うちょっと前じゃない?テヒョナ先輩もだけど。」

「あ〜、じゃあテヒョン先輩がやめたからじゃ
「それは違うよ。」

納得した私とは裏腹に、食い気味に否定してきたグク。
その顔は何か確信していて、たまに見せる鋭い瞳がこちらを向いている。どうやら指摘しているらしい。


「グク…じゃあ何で、」

「A、そろそろ自分で気づかなきゃ。」


納得してない私を見て、
さっきとは打って変わって眉を下げ、
心配している顔になる。

ダメだ、ウサギにしか見えない。


「気づくって…何、私が知らないことがあるの?2人は知ってるのに?」

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作者名:たぁー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TAA00/  
作成日時:2023年2月15日 0時

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