1. 〜朝が来て〜 ページ12
更新大変遅くなり、申し訳ありませんっ…!!
〜〜〜〜〜
ー朝ー
「……ロ……ク…………クロっ…」
「ん……」
名前を呼ばれ、目を覚ますと腕の中の彼女が首だけをこちらに向け見つめていた。
熱が引いたのかと思ったが、その頰はまだ赤く、目もウルウルと潤んでいる。
「まだ熱があるのか…?顔が真っ赤だ…」
「こ、これは違っ…!///」
「無理しなくていいぞ……オレがあっためてやるから」
「あ、あた、あたっ…///
ク、クロあのね…私昨晩の記憶がないの。それでね、その………この状況はどういうことなのか、説明してほしいなって…///」
「あ?」
クロはまだ寝ぼけた頭でゆっくりと状況を把握する。
焚き火の前に、下着の上に自分の着ていたシャツを着て横になる彼女を抱きしめる上半身裸の自分。しっかりとお互い密着しており、か細い足と長い足は絡み合っていた。
まるで、情事を終えた朝のような…。
「こ、これはだな…///」
「ご、ごめんなさい!きっと私が何かおかしなことしちゃったんだよね!?
クロは優しいからそれに仕方なく応えてくれたっていうかなんて言うか!でないと…クロがこんな子どもの私を意識してくれるはずないもん……」
自分で言ったもののその言葉にショックを受ける。しゅんと項垂れていると、抱きしめてくるクロの腕がより強くなった。
「オレはお前を子ども扱いした覚えねーぞ…」
「えっ……ひゃ!///」
振り返ろうとした彼女よりも早く、耳たぶをペロリと舐めてみせる。想像以上のいい反応に胸がドキリと跳ねた。
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作者名:星歌 | 作成日時:2018年5月5日 21時