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「前前ー!」


「カバーつけ!」


「とめろー!」



キュッキュキュッダン!




春休みの体育館。体育館でボールの跳ねる音、スパイクと床の音、男たちの声が響いていた。




「クロ!」



真昼がレシーブで上げたボールの下にまわり、スパイカーの位置をチラリと見る。
跳躍したロウレスの相棒の天使ちゃんにトスを上げ、それを天使ちゃんは打ちボールは反対側のコートに叩きつけられた。





「ナイススパイク、リヒトさん。ナイストス、クロ」






真昼は2年生ながらバレー部のキャプテンである。唯一の3年生があんなんだからだと思うが…。






「リヒトくんキレッキレだね〜」


「当たり前だろ。なぜなら俺は…天使だから…!」


「ヒュー!リヒたんマジ天使ぃー!」


「いいねぇ♪アベル〜俺もかっこいいところ見せるからね〜」


「御国さん!練習中に人形持ち込まないでくださいっていつも言ってるじゃないですか!!」


「アベルは人形じゃないっていつも言ってるだろ!!」


「うるさい!あとロウレス、リヒトさん喧嘩しないで!!」





はぁー…真昼大変だな…。





ーーー









バレーをしている時でも、あのネックレスは身につけている。服の下に隠してあまり目立たないようにさせているが。
俺も彼女に指輪を渡していた。
俺の母さんの形見の結婚指輪だ。金と銀の混ざった俺も好きだった指輪。

渡したのは、俺と彼女の別れの時だった。
嫌だと涙を流す彼女に、大切にしていた指輪を渡した。




『これをお前に預けるから…。お前が俺のお嫁さんに来るときに返してくれ』


『うぅ…約束の証?』


『そうだ。だからもう泣くな…』


『うん…』



まだ涙を溜めている彼女のおでこにキスを落とした。



『じゃあな…』



頰を染めながら彼女は大好きな笑顔で笑った。






『またね!』





今思い出しても、怠惰な俺によくあんなことができたなと思う。恥じぃ…///

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星歌(プロフ) - 十九 雷音さん» あっ!!すみません!今まで全然気づかなかった…Σ(゚д゚lll)ご指摘ありがとうございます!また更新する時に訂正させていただきます…! (2018年3月20日 22時) (レス) id: 6ef3acf862 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - 十九 雷音さん» 十九様、コメントありがとうございます!!お、おおおお…もったいなきお言葉!連載したいのはやまやまなのですが、4月から忙しくなりそうなので……難しくなりそうかと……すみません…!!でも、やれる限り頑張ります!! (2018年3月20日 22時) (レス) id: 6ef3acf862 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - 連投で失礼致します。ロミジュリで一つだけ気になったのですが、「キュピレット」ではなく「キャピュレット」だったかと……(^^; (2018年3月20日 12時) (レス) id: 4c772ef18e (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - クロと彼女に引き続き、 コメント失礼致します!星歌様の他のいろんな作品読みたくて、いろいろ巡らせていただいています!まだはじめの方しか見ていないのに既に好きになっています!!どれか一つでも連載されることを願いながら、応援させていただきます!!! (2018年3月20日 12時) (レス) id: 4c772ef18e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星歌 | 作成日時:2017年5月17日 20時

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