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俺と彼女の出会いは偶然だった。
5歳の頃、俺はイギリスの屋敷で暮らしていた。親父は世界を股にかける有名企業の社長で、忙しく、俺もそれについて行って一緒に世界を周っていた。
3歳の頃からか、真昼も俺の友達として、付き人になるためとしてそれに同行するようになっていた。
ある日の晴れた昼下がりのことだった。
習い事も終え、自由時間になったから近くの森へ向かった。真昼は俺の付き人としての習い事でその時間はいなかった。
別に特別な理由があってきたわけじゃない。特にやることがなかったからだ。
木漏れ日の森の中をなんとなく歩いた。
耳を澄ませば小鳥の声と地面を踏む自分の足音が聞こえてくる。
「う…あぁ………」
「ん？」
そのどちらとも言えない音に俺は足を止めた。
「うわ…あ…あ…」
途切れて聞こえてくる音の方に足を運んだ。
段々近づいてくると、それが泣き声だとわかった。
「うわぁあぁあぁあああん！！」
俺は少し歩みを速めた。
茂みを抜けると、木の下で黒髪の女の子が目からぼろぼろ涙を流して泣いていた。
「お、おい…」
流石にかわいそうに思って声をかけた。
「うわぁあぁああああぁん！！」
少女は気づくことなく泣き続ける。
アタフタしてきた俺はどうしたらいいか分からなくなった。とりあえず、昔拗ねた俺に母さんがやってくれたみたいに、少女の頭にポンと手を置いた。
「っ！」
急に泣き止んで顔を上げた少女に目線を合わせた。
「あー…何があったか知らないんだけど…まあ、泣くなよ…」
少女は赤くなった目でキョトンと俺を見つめ、鈴のような高い声で俺に聞いた。
「…誰？」
「クロ…」
「クロしゃん？」
「クロ…」
「クロさん？」
「クロでいい…」
「…クロ」
「そう…お前は？」
「A…」
「Aか…」
少女が落ち着いたのを見て俺は手を離した。
「それで…なんで泣いてたんだ？」
そう言うと、少女は俯いて話した。
「せんしぇいと一緒に森までお散歩に来たんだけど…はぐれちゃってぇ…うっうう…」
唇をキュッとつむぐ少女はまた涙が溢れそうだった。
「迷子、ってことだな…」
少し考えたが、このまま放っておけるはずもなく、探してやろうと判断した。
「俺がその先生を探してやるから…一緒に行こうぜ」
「ほんと！？」
「うん…」
「わぁい！ありがとう、クロ！」
太陽のような笑顔で笑う少女に口元が緩んだ。
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星歌(プロフ) - 十九 雷音さん» あっ！！すみません！今まで全然気づかなかった…Σ（ﾟдﾟlll）ご指摘ありがとうございます！また更新する時に訂正させていただきます…！ (2018年3月20日 22時) (
レス) id: 6ef3acf862 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - 十九 雷音さん» 十九様、コメントありがとうございます！！お、おおおお…もったいなきお言葉！連載したいのはやまやまなのですが、4月から忙しくなりそうなので……難しくなりそうかと……すみません…！！でも、やれる限り頑張ります！！ (2018年3月20日 22時) (レス) id: 6ef3acf862 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - 連投で失礼致します。ロミジュリで一つだけ気になったのですが、「キュピレット」ではなく「キャピュレット」だったかと……(^^; (2018年3月20日 12時) (レス) id: 4c772ef18e (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - クロと彼女に引き続き、 コメント失礼致します！星歌様の他のいろんな作品読みたくて、いろいろ巡らせていただいています！まだはじめの方しか見ていないのに既に好きになっています！！どれか一つでも連載されることを願いながら、応援させていただきます！！！ (2018年3月20日 12時) (レス) id: 4c772ef18e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星歌 | 作成日時：2017年5月17日 20時
