41.愛してる ページ43
「クロっ！！」
倒れるクロに彼女は駆け寄り傷を見ると、心臓に穴が空いてしまっていた。
「そんなっ…！」
「あはっ！あははははははははははっ！！」
隣の塔から銃を撃った椿は高らかに笑って見せた。
「やった！！野獣を倒したよ！」
その時、椿のいるバルコニーがキシキシと音を立てて崩れ始めた。クロがつけたヒビが広がり始めていたのである。
「う、嘘でしょ…」
足元は崩れ、椿はそのまま下へと落ちていった。
「クロ！クロ！」
「A…」
彼女が必死に呼びかけるとクロは目を開いた。だが呼吸は荒く、今にも止まりそうだ。
「クロ、大丈夫よ！すぐにみんなを呼んでくるから…」
彼女が立ち上がろうとしたのをクロは止め、彼女の手を握った。
「悪りぃ…もう無理みたいだ…」
「嫌よ！そんなこと言わないで…！」
「A…最後に会えてよかった…。もう、戻って…来ないかと…」
「そんなわけないじゃない！だって私は…」
「A……お前に出会えてよかった…。お前との日々は幸せだった…。こんな醜い俺と一緒にいてくれて、色んな感情をくれて、感謝してる…」
「私だって…すごく、幸せで…！」
「最後だから言わせてくれ…A、愛してる…」
「私もよクロ…！貴方のこと、愛してる…」
クロはそれを聞き、今までで一番優しく笑った。だがその時、最後の一枚だったバラの花びらが散り、クロの手は力をなくしたように彼女の手から離れた。
「いやぁ…！そんな…クロ！お願い目を開けて！！」
彼女は声をかけ続けたが、クロが目を開くことはなかった。彼女の大粒の涙がクロの体に落ちていく。
「クロ…」
彼女はクロの額にキスして、眠る彼を抱きしめた。
その時だった。
「よかったな、クロ」
部屋に別の声が響き目を向けると、ローブを羽織った魔女が立っていた。
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カナリア(プロフ) - パロか！納得です！ (2019年8月2日 15時) (
レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - カナリアさん» コメントありがとうございます！お褒めいただき、ありがとうございます！原作無視……というかパロですので、物語の設定などは仕方ないのですが、そう思わせてしまったのは私の技量がまだまだな証拠ですので、これからも精進していこうと思います…！ (2019年8月1日 21時) (レス) id: 1d8ae6fd68 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - もうほんとに面白いwwwwwww原作無視が多いからかな？すっごい面白いwさくや相変わらず真昼ラブだしwすっごい面白かったです！ (2019年6月8日 11時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - つばきゅん＆ベルベルさん» コメントありがとうございます！椿「笑ってないで助けてよベル〜！！」 (2018年5月26日 21時) (レス) id: 6ef3acf862 (このIDを非表示/違反報告)
つばきゅん＆ベルベル - ベル「つばきゅんドンマーイwww.」 (2018年5月19日 21時) (レス) id: a4e8c73476 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星歌 | 作成日時：2017年4月17日 18時
