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35.恐ろしい野獣 ページ37

馬の蹄が聞こえ広場へやってきたのは彼女だった。





「A…!」



「あなた達何をしているの!お父様を離しなさい!!」




突然現れた美しいドレス姿の彼女に町の者達は驚いた。




「A…一段と美しい姿をしているね。君は勘違いしているようだけど、僕は君のお父さんがおかしいからいい精神科をしようと思って…」



「お父様がおかしいですって!?お父様は私の素晴らしいお父様に変わりないわ!」



「んー…いや、君のお父さんは君が野獣に捕まってるなんて本気で言ったりして…」



「嘘じゃないわ…野獣はいる!」






彼女は真実を映す鏡を取り出し唱えた。






「クロを…映して…!」



すると鏡には野獣が映り出す。






「どう?お父様の言っていることは嘘じゃないわ!」




彼女が椿や町の者達に鏡を見せると、全員悲鳴をあげ野獣の恐ろしさに震え上がった。






「なんて恐ろしいの!」



「とんだ化け物だ…」



「ち、違うのみんな!確かに見た目は恐ろしいけど…優しくて、とても暖かい心を持った人なの…」





彼女はクロのことをうっとりとした表情で話した。それに椿は眉をひそめた。






「なんだいA…その言い方、まるでその野獣に恋をしているようじゃないか…」



「えっ…///」






彼女の頰がみるみる赤くなっていく。
椿はそれに奥歯を噛み締め町の者達に言った。







「Aは野獣に魔法をかけられている!でないとあんな醜い野獣に恋なんてするはずがない」



「なっ!ち、違うわ!私は魔法なんてかけられて…!」



「こんな恐ろしい野獣がいつこの町を攻めてくるか分からないよ!みんな、野獣を倒そう!!」



「何を言ってるの椿!あの人はそんなことしないわ!!」



「A…僕が必ず魔法を解いてあげるからね…」





椿は彼女を父親のいる馬車の牢屋に入れ、鍵をかけ閉じ込めた。





「僕についてくる者は武器を持て!共に野獣を倒そうじゃないか!!」




「「「おーー!!」」」





椿達は馬に乗り野獣の城へと向かって行った。

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カナリア(プロフ) - パロか!納得です! (2019年8月2日 15時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - カナリアさん» コメントありがとうございます!お褒めいただき、ありがとうございます!原作無視……というかパロですので、物語の設定などは仕方ないのですが、そう思わせてしまったのは私の技量がまだまだな証拠ですので、これからも精進していこうと思います…! (2019年8月1日 21時) (レス) id: 1d8ae6fd68 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - もうほんとに面白いwwwwwww原作無視が多いからかな?すっごい面白いwさくや相変わらず真昼ラブだしwすっごい面白かったです! (2019年6月8日 11時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - つばきゅん&ベルベルさん» コメントありがとうございます!椿「笑ってないで助けてよベル〜!!」 (2018年5月26日 21時) (レス) id: 6ef3acf862 (このIDを非表示/違反報告)
つばきゅん&ベルベル - ベル「つばきゅんドンマーイwww.」 (2018年5月19日 21時) (レス) id: a4e8c73476 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星歌 | 作成日時:2017年4月17日 18時

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