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26.過去の話 ページ28

数時間前






「わ〜!すごく綺麗ね!」



クロは彼女と白銀の庭を散歩していた。
池は氷が張り、木々には太陽に反射してつららがキラキラ輝いている。
クロはその光景を見て立ち止まり、そんなクロを不思議に思って彼女も立ち止まった。





「クロ?どうしたの?」


「いや…こんな光景見たの初めてだな、と…」


「自分のお城の庭なのに?」


「あぁ…見ようとしなかったから、かもな…」





クロは少し苦しそうな顔をしたあと、彼女に話した。




「幼い頃…まだ母上が生きていた頃はすごく幸せだった…。母上はとても優しい人で、父上も出かければ毎回土産をくれるほど俺たちを愛してくれていた。
でも…母上が亡くなってから父上は変わってしまった…。誰の話も耳を貸そうとせず、ただひたすら怖い父になった。父上は俺たちに厳しくなった…。あまりに酷くてな、弟達にそんな思いをさせたくなくて…俺は全て父上の言う通りにすることを誓い、その代わり弟達には自由を与えるように申し出た」





「えっ…」







ロウレス達から聞いた話と違い、彼女は驚いてクロを見た。





「馬鹿みたいだって思うだろ?でも父上は承諾してくれた。それが俺が最後に受けた、父上からの愛だったと思う…」


「クロ…」


「愛なんて一生続かねぇ…。ちょっとしたことですぐ壊れるんだ…」


「そんなことないわ…」





彼女はクロに微笑んで言った。





「今でも貴方は、お城のみんなのことを愛しているでしょう?」


「…っ!」


「ね?」





クロが彼女を見た。
雪の光に照らされ微笑んでいる彼女はとても美しく、クロは思わずその姿に見入った。





「A…」






クロは優しい声音で彼女を呼び、その頰を撫でた。2人は見つめ合い熱い視線を交わし合う。





「今夜…お前さえよかったら俺と踊ってくれないか?」


「踊り?一緒に踊ってくれるの?」


「えっ…お前さえ、よかったら…だけど…///」


「えぇもちろんよ!」





彼女が喜んで承諾したのを見てクロは自分が言ったことに急に顔を真っ赤にし始めた。



「はぁ!?///おまっ…俺とだぞ?話聞いてたか?」


「聞いてたわよ!貴方とだから踊りたいのよ!」


「…〜っ!///」





はしゃぐ彼女と真っ赤に赤面するクロ。




それをニヤニヤしながらばーっちりと見ていたのはもちろん城の愉快な家具たち。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここは原作と内容だいぶ変えてます…。

27.クロの支度→←25.無理、いやチャンス



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カナリア(プロフ) - パロか!納得です! (2019年8月2日 15時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - カナリアさん» コメントありがとうございます!お褒めいただき、ありがとうございます!原作無視……というかパロですので、物語の設定などは仕方ないのですが、そう思わせてしまったのは私の技量がまだまだな証拠ですので、これからも精進していこうと思います…! (2019年8月1日 21時) (レス) id: 1d8ae6fd68 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - もうほんとに面白いwwwwwww原作無視が多いからかな?すっごい面白いwさくや相変わらず真昼ラブだしwすっごい面白かったです! (2019年6月8日 11時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - つばきゅん&ベルベルさん» コメントありがとうございます!椿「笑ってないで助けてよベル〜!!」 (2018年5月26日 21時) (レス) id: 6ef3acf862 (このIDを非表示/違反報告)
つばきゅん&ベルベル - ベル「つばきゅんドンマーイwww.」 (2018年5月19日 21時) (レス) id: a4e8c73476 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星歌 | 作成日時:2017年4月17日 18時

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