20.図書室 ページ22
「貴方はどんな本が好き？」
「あ？」
「私は大体何でも好きだけど、一番は物語が好きだわ」
朝食を食べ終わったあとも背後をついてくる彼女にクロはもやもやしている。それに気づかずに彼女はクロに話しかけていた。
「ねえ、どんな本が好き？」
「……あー、『リア王』とか？」
「シェイクスピアを知ってるの？」
「ロウレスが好きなんだよ…俺も勧められて読み始めた。随分と昔のことだけどな…」
「そうなのね。私は『ロミオとジュリエット』が好きよ。愛し合う2人が素敵なの」
「愛なんてくだらねーな…」
「そんなことないわよ。愛は何よりも強いのよ」
「………俺には関係ねー…。つーか、本が好きなのか？」
「えぇ…」
「あー…。ちょっとついて来い…」
そう言われついて行くと、大きな扉が現れた。中に入ると、彼女は目を輝かせた。
「まぁ…」
そこは壁一面に本の敷き詰められた図書室。今までこんな数の本は見たことがなかった。本が好きな彼女にとって、夢の様な空間。
「もう何年も俺は入ってなかったけど…」
「素晴らしいわ…こんなに沢山の本…」
「気に入ったなら好きに使えばいい…」
「本当！？」
「お、おう…」
彼女はそれを聞いてクロの手を握った。
「最高よ！クロ、ありがとう！！」
満面の笑みで笑いかける彼女を見て、胸がドキリッとはねクロは慌てて目線をそらした。
「お、おう…///」
「どれから読もうかしら〜！」
スキップしながら本棚へ駆けて行く彼女を見て、無意識にクロは笑みを浮かべる。笑みを浮かべた自分に気づいて慌てて顔を振り無表情に戻らせた。
(何だこれ…変な気持ち…。まさか…そんなわけないか…)
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カナリア(プロフ) - パロか！納得です！ (2019年8月2日 15時) (
レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - カナリアさん» コメントありがとうございます！お褒めいただき、ありがとうございます！原作無視……というかパロですので、物語の設定などは仕方ないのですが、そう思わせてしまったのは私の技量がまだまだな証拠ですので、これからも精進していこうと思います…！ (2019年8月1日 21時) (レス) id: 1d8ae6fd68 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - もうほんとに面白いwwwwwww原作無視が多いからかな？すっごい面白いwさくや相変わらず真昼ラブだしwすっごい面白かったです！ (2019年6月8日 11時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - つばきゅん＆ベルベルさん» コメントありがとうございます！椿「笑ってないで助けてよベル〜！！」 (2018年5月26日 21時) (レス) id: 6ef3acf862 (このIDを非表示/違反報告)
つばきゅん＆ベルベル - ベル「つばきゅんドンマーイwww.」 (2018年5月19日 21時) (レス) id: a4e8c73476 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星歌 | 作成日時：2017年4月17日 18時
