覚悟 ページ11
実家は私が大学生まで暮らした部屋がそのまま残してあった。
食事を終えるとドサッと倒れるようにベッドに横になった。
少しくすんだ天井の色をぼんやりと見つめながら、考えるのはチャンミンのことばかり。
どうすれば、あなたを守ることが出来るのかな。
A「もしもし・・・」
チャンミン「A・・・」
あの公式発表が出てから初めてチャンミンの声を聞いた。
チャンミン「・・・今、実家？」
A「うん・・・」
お互いが探り合うような間に息が詰まりそうになる。
チャンミン「ごめん・・・」
やっぱり聞こえるのはチャンミンの謝る言葉だけ。
チャンミン「あんな形でしか世間に公表できなかった。
本当に悪いと思ってる。」
なにも怒ってないのに、まるで怒られてるようにしゅんとした声。
A「分かってるよ。
そうするしかないってこと。
私は良かったと思ってるよ？」
チャンミン「本当！？」
少し安心したのか声のトーンが上がった。
本当のことなんか言えるはずない。
そんなこと分かり過ぎるくらい分かってる。
それなのに。
A「ごめんね。
私こそ、ワールドツアーの邪魔になっちゃって・・・」
チャンミン「・・・・。」
A「あっ！ごめん！汗
違うの、嫌味じゃなくて！」
なんだか気まずい空気が流れた。
A「・・・忙しいだろうから、切るね。」
チャンミン「待って！」
切ろうとすると慌てたチャンミンが留めた。
チャンミン「実家から出て来れる？」
A「え？」
チャンミン「その・・・ホテルの部屋を取るから。
会ってくれないかな・・」
ホテル？
チャンミン「今は俺もマークされてるから自由に行動できないんだけど。
今度大阪に行く時にホテルの違う部屋を取るから、来れないかなって。」
そうまでしなきゃ、会うことすらもうままならない。
A「・・・分かった。また連絡して？」
二週間後、チャンミンはリリースイベントで大阪に行く。
私はそれまでに覚悟を決めなきゃならない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1825人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なお(プロフ) - satoさん» お久しぶりです！すっかりあの作者は今状態になっていますが…私は元気です笑 satoさんお身体大丈夫ですか？ ゆっくりでもここに戻って来れるということはまたチャンミンにパワーをもらえると思うので、妄想ですが、癒しの効果ってありますよね♪ (2018年1月8日 22時) (
レス) id: 39eb0052e1 (このIDを非表示/違反報告)
sato(プロフ) - なおさん…お元気ですか？お久しぶりです。色々あって、心も身体も元気になって帰ってきました(*^^*)かなり…時間があいてしまって(^_^;)これからよろしくお願いします。なおさんもお身体に気をつけて下さいね☆ (2018年1月7日 18時) (レス) id: 0a72cb686a (このIDを非表示/違反報告)
Splash(プロフ) - 続き、神谷も最低だけど弱ってるからって一瞬でもふらついたﾋﾛｲﾝも嫌。 (2017年8月28日 3時) (携帯から) (レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
Splash(プロフ) - 神谷最低だと思います。 (2017年8月28日 3時) (携帯から) (レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
shine(プロフ) - なおさん、もちろんですよ（≧∇≦）こちらこそです。ひょっこりお待ちしてます(^_-) (2015年10月1日 23時) (レス) id: 9ab110f08c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なお
x他1人 | 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2015年2月23日 22時
