空虚感 ページ17
帰り道にも、家に着いてからも、国際電話の通知が鳴りやまない。
電話をとる勇気がなくて、携帯はそのままコートのポケットにしまってハンガーに掛けた。
ベッドにゴロンと横になるともうなにもする気力が起きなくなる。
そう言えば夜ご飯も食べていない。
お腹がすいたけれど、今はもうそんなことさえどうでもいい。
天井を眺めてため息をつくと、この感覚を前に味わったことがあるのを思い出した。
A「・・・会社、クビになった時だ。」
あの頃の私も無気力で、こうしてベッドの上でため息ばかりついていた。
状況は決して同じではないけれど
あの頃と心の空虚感は似てるような気がした。
あの時は、『東方神起』が救ってくれた。
彼らのＤＶＤを見て、動画で癒されて
今の私には・・・今度こそ、乗り越えられる手段が思い浮かばない。
A「・・・ふぅっ・・泣」
ほら、黙っていたらまた涙が溢れちゃうじゃない。
今度は、もう『チャンミン』には助けてもらえないのに。
今はあんなに愛しかった彼の顔も、とても見る気にもなれなかった。
名ばかりの結婚だから実態もない。
今、『夫』がどこでなにしているのかも分からない。
一緒に暮らすこともきっとないんだろう。
私はベッドからフラフラと立ち上がって、水を飲みにキッチンに向かった。
ピンポーン
突然鳴ったインターホン
まさか
だって、チャンミンは海外にいるはず。
無視していても何度もインターホンは鳴り響いた。
恐る恐る小窓を覗いてみる。
A「・・・あなたは・・」
「今、お時間よろしいですか？」
チャンミンと初めて出会ったファンイベントで見覚えのある顔。
ガチャ
扉を開けると、東方神起のマネージャーさんが深く頭を下げていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じゅな(プロフ) - Marieさん» ね。笑 賢い人って、割り切れない気がするんですよね。色んなことよく覚えてそうだし。笑 ３箇所！羨まし過ぎます！私はなかなか遠征が行けません。泣 参戦出来るだけでもよしとしなきゃ、かな。続編更新しました！またぜひ感想教えてくださいね。 (2015年1月30日 23時) (
レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
じゅな(プロフ) - しむしむ?*。さん» いえいえ、年齢関係なく、感受性の問題だと思いますよ！私のお話はまだまだだなぁ。と思ってるんですよ。言葉が足りないし間違いだらけ。笑 でも楽しんで書いているので、読者さまの反応がいいと私も嬉しくなります。続編、アップ出来ました！また来てくださーい♪ (2015年1月30日 23時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
Marie(プロフ) - 確かに、チャンミン根に持ちそうですね（笑） 私は名古屋、札幌、東京参戦します♪体調崩さない様にしたいですね！！ (2015年1月30日 23時) (レス) id: e53e2385fe (このIDを非表示/違反報告)
しむしむ?*。(プロフ) - じゅなさんっ！こちらこそいつもお返事いただけて嬉しいですっ！プロフ見て下さったんですね^^ありがとうございます！まだまだ子供です……泣そんな風に言って頂けてほんと恐縮です！！じゅなさんの小説だからこんな感想持てるのだと思います^^今日の夜！続編楽しみ！ (2015年1月30日 22時) (レス) id: dd11ffdeb5 (このIDを非表示/違反報告)
じゅな(プロフ) - Marieさん» いえいえいえ！汗 もし分からない点などあったら教えてくださいねー！分かりやすいお話を心掛けていきたいので。過去の恋愛、チャミは根に持ちそうな気がしたので。笑 大阪、ダメだったんですか！倍率高いですもんね。チケ取るの必死ですよ。楽しんできます！ (2015年1月30日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なお
x他1人 | 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2015年1月6日 0時
