現実逃避のなにがわるいっ！( ryosuke × yuri )２

現実逃避のなにがわるいっ！ ページ31

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最初はただのキモいやつ。









黙ってくんないかな、関わんないでくれるかな、そんなこと、思ってた。








でも、彼は僕に初めてのモノを与えてくれた。









愛。









それは僕の知らない温度で、僕は瞬く間にそれの虜になっていた。









いつしか、僕の頭にはアイツ、アイツで、イかれてるんじゃないってくらいアイツのこと、考えてた。









王子様になろうっていう野望だって忘れちゃうくらい。









それで。









気付いた時にはもう僕は、お姫様になっていた。









でも、僕が今までお姫様になりたくなかった理由のひとつ、屈辱なんてこれっぽっちもなかったの。









王子様に惚れられて、守られて、助けられて。









そして、極めつけに、王子様のキスで目覚めさせられる。









この上ない目覚めの良さ。









あぁ、スキなんだって。









恋なんだって。









感じたことのない波動が僕の中に広がっていった。









りょうすけ。







今日も。






明日も。





明後日も、し明後日も、









ずっと、ずっとだぁーいスキだよ＿＿＿＿＿＿＿。







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