【両面宿儺】コイツは俺の女だが？

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【 A side 】





五条「待った？」



虎杖「どこ!?ねぇここどこ!?」






課外授業…領域展開について教えてあげるっていう名目で五条先生に誘拐(連れ出)された私たち。



悠仁を片手で持って私をお姫様抱っこしてるとか、先生の筋力やばくない？



って、目の前にいる呪霊は特級…？先生が居れば大丈夫だろうけど、まさか特級相手に領域展開してるとこ見せるってこと？






五条「見学の虎杖悠仁君と藤榮Aちゃんです」



虎杖「富士山!!頭 富士山!!」



『…あ、どうもよろしくお願いします』





どーどー、なんで私特級に挨拶しちゃってんのさ。


この富士山特級呪霊も私が挨拶したのが不思議だったのか知らないけど、私を見ながら目かっぴらいてるじゃんか。





漏瑚「…なんだそのガキ共は。盾か？」



五条「盾？違う違う。言ったでしょ、見学だって」






「 なんで俺たち沈まねぇの？ 」と悠仁が未だにお姫様抱っこされてる私のこと見上げたけど、私だってわかんないから首を横に振る。



…でも多分先生の無限、かな。






五条「──だって君、弱いもん」



『？！せんせ、何煽ってるんですか…！』






悠仁と首傾げていたら先生が遂に富士山特級呪霊のこと煽りだしたから慌てて先生の口を両手で押さえたけど、遅かった。



怒らせて領域展開させるって考えだろうけど私たち危なくない…？






漏瑚「舐めるなよ小童が!!!」






…あーほら、言わんこっちゃない。富士山特級呪霊も頭と耳から噴火させながら怒ってる。






五条「大丈夫、僕から離れないでね」






先生は私のことをやっと下ろすと、私たちの頭をぽんと撫でてくれた。



私は慌てる悠仁の手を握ると、危ないから一緒に先生の後ろに隠れる。





『先生シールド』


虎杖「ぶふっ！」





それにしても富士山特級呪霊、相当強い。


少年院で闘った特級の比じゃないし、先生も説明してたけど未完成の領域展開とは違ってしっかり構築されてる。


先生が居なかったらこの領域に入っただけで私もちょっとだけ(・・・・・・)危なかったかも。






五条「領域に対する最も有効な手段。こっちも領域を展開する。同時に展開された時、より洗練された術がその場を制するんだ」






きた…、






漏瑚「灰すら残さんぞ!!五条悟!!!」






先生の領域展開…！





五条「 領域展開


“ 無領空処 ”」

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